概要
彼女を助ける人は出てきません。そこだけは譲れないと思いながら書きました。
咲良ちゃんのお母さん、聖斗君のお母さん、保育士の先生も、それぞれができる全力で奮闘します。
育児や生きることをがんばっている、一人でも多くの人に届きますように。
※作中では、主人公が子どもに障害がなかったことを悔やむ発言がありますが、障害を持つ方やそのご家族を揶揄する意図はありません。該当エピソード(第7話)の冒頭で、詳しくご説明いたします。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!子供を産む予定のある夫婦、妻に子育てを投げてる旦那、こそが読むべき
まず、この物語を書いたゆか様に敬意を表したいです。
私自身は、カクヨムでたくさん読んだとはいいませんが、ちょいちょい読んできました。
紙の本なら山ほど読んでいるのですが……
さて、読者遍歴の中で、優れた作品や、この著者の人好きだな、などそういった感情を持ったことはありますが……ここまでの敬意を作者の方に抱いたのはこの作品が初めてです。
何故なら、この話を書く時、著者様は心を削りながら書いたであろうこと、それでいて、真摯に現実を書いたと思ったからです。
普通は書きません、子供が大好き〜と言って抱きついてくるけど、大好きと返せない母親を。しかも視点人物にして。
というわけで、この話は――あ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これは母の物語であり、人間の物語である
初めての子供が生まれたとき、
母親もまた生まれる。
子供が一歳を迎えたとき、
母親もまた一歳を迎える。
子供にとって全てが初めてのように、
母親にとっても全てが初めてなのだ。
「無償の愛」とはよく耳にするが、
それは聖母の所業ではないのか。
人間は聖母にはなれない。それゆえ聖母は聖母と呼ばれる。
人間はそこまで崇高な精神を持ち合わせていない。
誰にも評価されず、誰にも認められず、それでも心穏やかに育児をできるほどに強くはない。
子供の全てを心から笑って受け入れられるほど強くはない。
子がひとりの人間であるように、
母もまたひとりの人間なのだ。
わが子だからといって、いつも笑える…続きを読む - ★★★ Excellent!!!育児のリアルがここにある! 男女ともに読んで欲しい!
葵くんは手のかかる男の子。何度言っても危ない行動は止めないし、スーパーに行くだけでも一苦労。ほかのお母さんの目も気にかかる。
ここで、ママ友に愚痴れればいい。でも、人間関係はそんな単純ではない。子供を通じた比較や妬み。複数のお母さんが登場するが、お母さんたちに名前はない。咲良ちゃんの「お母さん」、聖斗君の「お母さん」。お母さんという役割が主な社会認知となる、社会のあり方の歪みも読む側に突きつける。
そして、恐るべき程に薄い父親の関わり。葵くんのお母さんは、葵くんが少し大きくなって、言葉を通じたコミュニケーションが成立するようになって、ようやっと親子としての愛情を感じられるようになる。この…続きを読む