もも＠はりか

セレスティアは非常に心の清らかな聖女。だけれども婚約者の王子から「てやんでい！！！」といいたくなるふざけた理由で忌み嫌われた。しかも王子は癒やしの聖女を連れてきており、その聖女ミラ…続きを読む

傾きかけた実家を救うために富豪の新興貴族と政略結婚するヘレーナ。 だけれども夫と決まったスヴァンテはヘレーナに対して「釣った魚に餌はやらない」──ハチャメチャに邪険に扱うタイプだっ…続きを読む

現代で言ったらリケジョとか工学系女子にあたるのだろうユーディット。機械いじりが趣味。 そんな彼女は祖母の命令でアルフレートという侯爵と婚約が決まってしまう。 婚約に反発し、ようやく…続きを読む

義母や妹に虐げられていた涼音。しかも婚約者が行方不明になってしまう。 そんな彼女を救ったのは婚約者の親戚である軍医の朔夜。 彼は涼音を守るために婚約者が帰ってくるまでの契約結婚を持…続きを読む

何！？どういうことなの！！　背徳的な題名！！！ と思った題名を抱えてページを捲りますと。 甘々キュンキュンな世界が繰り広げられておりました。 男装して王子として過ごす王女フレデ…続きを読む

絵画魔術を宿す娘・ルリと伯爵ジークフリートの物語。 他の方も指摘されてますが非常に美しい文章で綴られています。叙情的な比喩を多用しており、読むものを陶酔の境地に誘います。 ジー…続きを読む

読んだ時、失礼かもしれませんがこう思いました。 「うわっ、文章が上手い」。 イスカという荒涼とした地にふさわしい乾いた重厚な文体が印象的でした。 力こそがパワー！みたいな感じのイ…続きを読む

平安時代風の和風恋愛ファンタジーです。 主人公涼葉は空光国を治める帝。彼女のところに政略結婚で嫁いできたのは随分年下の菊斗という少年だった。涼葉は彼をとっても可愛がるけれど、菊斗か…続きを読む

吸血鬼イブニング。彼には人間の友人ウィリアムがいました。彼はなくなり、イブニングの手元にはウィリアムの遺稿が残され、遺言もあってその完成にはげむことになります。 ところが……。 …続きを読む

野毛子ミツキは秦田ソウタが好き。だけどソウタには同棲する人がいた。 だが、ソウタは行方不明になってしまい……。 BLとしても大変萌えるのですが、ハマったのが「奇言（カタラ）もち」と…続きを読む

大国からアストレアという小国に嫁いできたパトリツィア。だけれど彼女には大きな問題が。実は新郎ギルベルトが寝所へ訪れてくれないのだ。 一旦はへこんで泣いてしまうパトリツィアだけれど、…続きを読む

　「親子の愛」という前提が世界にはあります。それを前提に様々なことが語られるし、それを前提に様々な社会制度が構築されている。 　でもそれはいかに脆いものでしょう。親がいない場合もあ…続きを読む

古代ローマ、ティトゥス帝の治世下。 元老院議員令嬢コレティアを送り届けた護衛のルパスはひょんなことから奇妙な事件に巻き込まれる。令嬢コレティアは好奇心が旺盛な性格で、事件に首をどん…続きを読む

この話を読みおわったとき、読後感がとんでもなく「ヤバい」を連発していました。 なぜなら読後にこそ様々な物語があるから。 こんな作品を呼んだのは本当に久しぶりで、とくにWeb小説で読…続きを読む

ずーっと読みながら叫んでました！ 古代ギリシャを扱った作品の外伝込みの四作目にあたります。 主人公のティリオンが【ネタバレ】や【ネタバレ】に巻き込まれ、今回な本当に可哀想なことに…続きを読む

ほのぼの恋愛物語ではあります。ですが、運命の残酷さを感じさせる物語でもりました。 簒奪された前王朝。残された王子は母の違う三人。王太子パトリックは廃されて修道院へ。残った王子のう…続きを読む

透き通るような空の下、その二人組は様々な人を運んでいきます。 父を亡くした青年、夢を追う女性、余生を送る元教師―。 それぞれの人々には物語があり、ふたりは様々な刺激を受けながら、少…続きを読む

実はSF好きにおすすめです。この作品。 戦い続けてきた「それ」。「それ」はシエルという天使に「いい子になること」という条件でリチャードという人間に転生させられることとなります。そ…続きを読む

愛らしくおっとりした桜の樹。彼女が歩んだ数奇な運命と、由利清三郎という青年との物語です。 桜の樹の「小百合」の語り口が美しく、引き込まれる世界観と文章が魅力的です。そして、もちろん…続きを読む

魔法使い見習いのロザ。彼女が今回行うのは、魔法薬作り！ 美しく温かい描写とロザの可愛らしい性格が魅力的なほっこりする作品です。 ロザのほんの少しの成長と冒険が描かれた物語です。 …続きを読む

さまざまな人の人間模様や詩などをあつめた珠玉の掌編集。読めばその温かさに気づくことになると思います。 その日常のワンシーンを切り取った掌編からは、明るさや苦みや温かさや悲しみが書か…続きを読む

ペロポネソス戦争という戦争があります。 エーゲ海の覇権を握っていたアテナイはペリクレスの治世の元、ライバル国のスパルタと一大決戦をします。それがペロポネソス戦争です。 ですが、アテ…続きを読む

「いつか、あなたと手をつないで」の番外編になります！ 　本編が祈りたくなるほど美しい作品だったのに比べて、番外編はと申しますと。 　楽しいです！！！！！！（大声） 　めちゃくち…続きを読む

　名家の出だけれども、「修道女殺し」という謎の言葉を投げつけられて社交界で恐れられ、縁談も来ないまま壁の花をしているフェリエナ。そんな彼女に結婚を申し込んだのがとんでもない美貌の青…続きを読む

中世ヨーロッパ風の世界。 女盗賊バルデロは、男にしか見えないムキムキマッチョ。だがそんな彼女のところに、女にしか見えない美少年がやってくる。この一帯の領主の子、レミーユだ。レミーユ…続きを読む

中世イタリア・ルネサンス期を中心に、当時の人々の生活について詳細に綴られたエッセイです！ 当時の人はどんな服をきていたのか。また、当時の人はどんなものを食べていたのか。さらに、名前…続きを読む

古代ローマにおいて甘味は蜂蜜であったそうです。どこかで読んだ本では、パンに蜂蜜ぶっ掛けて食べるのがローマ人のお気に入りだったとか。 ……ねっとりしていて甘い。そんな蜂蜜のような要素…続きを読む

一旦完結とのことで、未来どうなるかはさっぱりわからないのですが…… 人情と人の暖かさ、幽霊や化け物、妖怪の思いを感じられるほのぼのホラーです(｀・∀・´)！！ うそじゃありません…続きを読む

遊牧民が暮らすある場所。一人の女性が遺体で発見された。だが、この地域、日中に川に自ら入って死ぬと川の主を侮辱したこととなる。みずから入った＝自殺なのか、他人に突き落とされた＝他殺な…続きを読む

ある事情から特別支援級の教諭になった行橋。 行橋はあることがきっかけで過敏腸症候群に苦しんでいたが、そんな彼のもとに大きな難題が降りかかる。 不登校の生徒を担当することになったのだ…続きを読む

令嬢アリシアは失踪した父の行方を探しながら、素っ頓狂なゴーストハントに手を染めていた。捕まえたのは、マンドラゴラのレオナルド（美声、声変わり前）、骸骨のメアリー、かわいいウィル・オ…続きを読む

ある男は、髪以外はさして魅力的でもない妻との関係を振り返る。そして、その関係の合間には、彼のたまに見る蛇の夢があった。 この作品はもちろん蛇と髪にまつわるホラーです。 女性の情念…続きを読む

竜導師の才能がありながらも、女の子というだけで夢が妨げられてしまうエルマ。政略結婚の必要性を感じながらも、五人も妻がいる男性に嫁ぐのに異議を唱えている王女ミンツェ。 そんな二人が、…続きを読む

単刀直入にいって、この作品は個人的に商業作品のミステリーをかなり大幅に超えてくると思っています。 舞台は現代イタリア。個性豊かなメンツ、内部の人間関係、最後の数話まで決着のつかな…続きを読む

誰しもWeb小説で大好きな話というのはあるでしょうが、私はこのお話が特に大好きです！！（愛が重い） 　全てにおいて完璧な嫡出の兄・エルゼイアルと、全てにおいて不出来な庶出の妹・ダ…続きを読む

実はiらんどに掲載されていた時期からこのお話が大好きで、今回カクヨムに掲載されているのを知り、小躍りしました。 感情の無い聖女、リネッタ。 伯爵家の「次男」ではあるものの、養子で…続きを読む

世界の果てのある塔。そこに閉じ込められている少女。 その少女を訪ねるひとりの漆黒の翼の男。 タグにヤンデレ風味と書かれているのですが、「ヤンデレじゃないですか！？」と言ってしまっ…続きを読む

ブレイクスミス家の子守り、オールドローズ・スタフォード。雨の日を待ちつづける、どこか奇妙な語り手。 その彼女は実は——。 SF（すこしふしぎ）な世界観と設定が大好きです。詳しくは…続きを読む

　読了して思ったのが、「現代ローマバージョンの二人も見たーーーい！！！」という謎の感想でした。 　絶対アマリアとトラトスはおしゃれなイタリア女とボロいイタリア男でもいけると思うので…続きを読む

読了後、誰もが呆然となること請け合いです。詳しくは書けません。ネタバレになってしまうからです。 かつて、その地一帯を治めていた高貴なる血筋の娘、アレスターシャは、ある成金の御曹司…続きを読む

「私は断じて、不審者なんかじゃないのに！」 　冒頭からして主人公が不審者として連行されている、笑えるシチュエーションにこのセリフ。王宮ものだったよね、と思いつつ、主人公に何があった…続きを読む

622年、ヒジュラ暦元年。イスラム教が成立した年です。 それから100年も経たないうちに、井筒俊彦曰くほぼ完璧に近い教義と、中東の肥沃な領土と豊富な資金を背景にイスラム教は地中海の…続きを読む