息をひそめるように見守っています
- ★★★ Excellent!!!
これからどうなるの!? というところで息をひそめるように見守っています。
有名な歌人である紀貫之。
その貫之に仕える、記憶がなく男装をしている少女朱鷺。
貫之の親族である鷹晴。
その三人の物語です。
ホラーテイストも含まれていますが、語り口のお陰でものすごく怖いということはなくサクサクと読みすすめられます。
一方で物語はものすごく硬派で呪いにみちた物語です。
朱鷺と鷹晴の関係が癒しになるほど。
誰が呪ったのか。誰が祟ったのか。何があったのか。どうしてこうなったのか。
朱鷺も、鷹晴も、どうなってしまうのか──。
ドキドキしながら見守っています。