読み始めた瞬間の驚きが、心地よい感動へと変わる……そんな魔法のような一作です!
医者の一族の娘・ラベルナが、80代の伯爵ヴォルフスのもとへ嫁ぐという導入から、目が離せません。「介護生活」を想像していたら、待っていたのは想像を絶するほど賑やかで温かな「お祭りのような毎日」!
作者様が描く「溺愛」の形は、甘い言葉以上に、全身全霊でヒロインを全肯定し、世界を輝かせるような圧倒的なポジティブさに満ちていて、読んでいて本当に元気がもらえます。
そして何より圧巻なのは、物語の後半で明かされるヴォルフスの「真の姿」と、その背景に隠された切ないドラマです。
一見、勢いのある展開に見えて、実は物語の随所に「あ、あそこがそうだったのか!」と膝を打つような伏線が緻密に張り巡らされており、その構成の妙にはただただ脱帽するほかありません。
「ひょっとして……?」という予感を遥かに超える鮮やかな着地。
語りたい、けれどネタバレ厳禁でもどかしい……!この最高にハッピーで、かつ知的な刺激に満ちたどんでん返しを、ぜひ多くの読者に体感してほしいです。