短編なのですぐに読み終わってしまいロスになります・・泣
月の輝く美しい都ルティア。そこに現れる月下の騎士。
宮廷の腐敗した貴族政治にお飾りの十歳女王様。
花の都の裏にある貴族政治や臣下が勝手に政をする世界。
女王は幼いながらも人を掌握する立ち振る舞いをされており、会議から追い出されても、嫌いなスイーツだろうと逃げずに立ち向かう。
(娘たちを悲しませないための振る舞いが最高にエモい)
物語の核である怪盗「月下の騎士」は腐敗した貴族政治を打破するための証拠をかき集めて動いている。
この怪盗の正体は果たしてーー!?
こちらの作品はヨーロッパを舞台とした世界から滲み出る美しいことばの余韻が残ります。
作品を包み込むような言葉選びから紡がれる腐敗した政治と義賊との対比。
その中で奮闘する女王陛下とシャルルの掛け合い。
絶妙なバランスが癖になります。是非この世界の続きを読みたくなる一作です。
まだ十歳と幼い女王リュシフェル。
臣下は一見、女王を立てているようで、幼い女王を蔑ろにして政に参加させない。
花の都を騒がせているのが月下の騎士と呼ばれる義賊。彼は貴族の屋敷にしか侵入せず、お宝は庶民にばらまく義賊として人気が高い。
そんな女王のもとへ、月下の騎士から挑戦状が届く。
「今宵、あなたのハートを頂戴しに参ります」
描写、文章力がとても高く、また、キャラの造形もとても素敵です。
女王リューが傀儡になっているなど、宮廷政治の暗い面も出てきます。
とてもリアリティ溢れていました。
リューが本当は嫌いな甘いものを、何も知らず純粋培養されている令嬢たちに食べさせてあげるところがドキドキしました…!
月下の騎士は一体何者なのか、リューの目的はなんなのか。
とても面白いのでぜひ読んで見て下さい!
読み終えたあと、胸にわくわくとドキドキがあふれていると思います…!
とてもオススメです…!
月がそっと照らす花の都。
絢爛だが、その裏には大きな貧富の差がある。
どこか幻想的な都――ルティアに現れる『月下の騎士』。
それを眺める十歳の王女、人形のように美しいリュシフェル。
小さな背中に王冠の重みを背負い、
大人の思惑を軽やかにいなす十歳の女王。
その孤独に寄り添う怪盗の存在が、あまりに「尊い」🐱!
世界観をそのまま言葉にしたような語彙がとても美しく、
一話目で、この可憐で甘い雰囲気と、その奥に毒が見え隠れする舞台に、
すっかり飲み込まれてしまいました。
繊細な言葉が、宝石細工のように光を受けて、
静かな夜の舞台を彩っているようにも感じられました。
蝶よ花よと育てられ――王の悪事も、民の貧困も、何も知らない令嬢たち。
その無垢でたぶん「余計」な愛情に、
棒読みで対応するリューの場面には思わずにっこり(笑)
表向きは甘く見える世界の中に、政治や権力の影が差していて、
読んでいるうちに革命への流れが浮かび上がってきます。
王冠を戴く少女と義賊の関係性が好きな方。
繊細で華やかな世界観の裏に、影のある物語に惹かれる方に、
⋆☽ ⋆☽ 猫がおススメする一編です! ⋆☽ ⋆☽
幼い女王と謎の怪盗のお話です。読み進めると、うんうんこれこれ、と楽しい気持ちになってきます。怪盗が誰なのか? 幼い女王にも何か隠し事がありそう⋯⋯。そんな謎多きお話を紡いでいるのは、庶民相手の上質ワインのような洗練された文章。内容は昭和の時代劇にも出てきそうな大泥棒のお話。私たちは、そういうお話が大好きなのです。もう、このパターンは、いえ、パターンなどと言っては失礼すぎます。この王道のストーリーを面白くないなんて言う人は、文学を偏差値に置き換えておけばいいのです。すみません、自分で書いていても、収集がつかなくなってきました。私の言いたいのはこういうことです。この作品は決して安物のワインではありません。極上のワインです。けれどバカみたいに値の張る貴族相手のグランヴァンワインでは決してありません。読んで損はないはず!そして作者のお力にちょっと嫉妬してしまう自分がいるはず!そんな小説です!
可憐な美少女リュシフェルは花の都の女王様
人形のように美しくかつ聡明で小さな乙女
陰謀渦巻く王宮で仮面を被り必死に日々を送っていた
そんなある日!
幼い人形の女王のもとにとある書状が届くのです
「今宵 あなたのハートを頂戴しに参ります」
華やかな花の都で活躍する義賊
怪盗「月下の騎士」からの予告状だったのです!
心に秘めた想いと強い決意を宿したスパダリ美少女
悪徳貴族を標的に民衆の心をつかむ謎に満ちた怪盗
二人が運命の出会いを果たしたとき
幼くも熱い恋が鮮やかに彩られ
王宮に渦巻く闇が暴かれていく
魅力あふれる怪盗の正体は?
人形女王のハートは盗まれてしまうのか?
ドキドキキュンキュンな甘いラストまで!
あなたのハートが盗まれるそのときまで!
決して目を離すことはできません♪♪♪
『今宵 あなたのハートを頂戴しに参ります』
幼い女王のもとに届いた、怪盗『月下の騎士』からの予告状。
花の都の宮廷で、なにやら陰謀が動き出しているようです。
人形のように整った見た目、小さな体に豪奢なドレス。
その姿だけ見れば、守られる存在にしか見えない王女様です。
けれど、彼女は違います。
周囲の空気や大人たちの態度をしっかり見ています。
可憐さの奥にある落ち着きと聡さが、この主人公の大きな魅力だと思います。
そして、宮廷の華やかさと不穏さ、月夜の雰囲気が重なり合う、緊張感が続く構成も好みでした。
——予告状通りに怪盗は現れるのか。
——女王はそれをどう迎えうつのか。
あなたなら、どう予想しますか?
本作は、その予想ごと楽しませてくれる物語。
短編でとても読みやすいです。ぜひぜひどうぞ!
幼い「人形の女王」と、とある義賊の物語です。花の都を騒がす怪盗「月下の騎士」から、女王の寝室に予告状と赤いバラが置かれたことから物語は始まります。豪奢な宮殿と重税にあえぐ民、その対比が静かに描かれます。そして実は人形女王は、ただの飾りではなく、民の未来を見据える優しく、芯の強い幼子だったのです。月下の騎士は社交界では甘い貴公子、裏では大胆不敵な怪盗なのです。そして彼はただの義賊であるだけなく、王国そのものを変えていくことになります。そして明かされる不思議な縁、そして淡い、けれども強い想い… このお話は甘く靭い革命のお話であり、心温まるラブストーリーです。みなさまもこの素敵な世界にどうぞ