世界観が独特で奥深いところがある、まさに児童向けファンタジーっぽさがありつつも、お話の展開がとてもスムーズでぐいぐい惹き込まれました!
一言で言うなら、まさに「透明感のある美しい物語」という言葉がぴったりです。
何より、王太子からの婚約破棄といったギスギスした展開から始まるのではなく、王太子やその婚約者ともめちゃくちゃ仲が良いのが最高です。周囲の皆さんの温かさをたっぷり感じた上で、辺境伯アルフレードとの「ヒリヒリする純愛」がじっくり始まっていくのが本当にたまりません……!
この「ヒリヒリする純愛」というのが、ドロドロした愛憎劇ではなく、アルフレードの抱える壮絶な呪いからくるものなのがまた堪らなく切なくて。彼自身も一途で決して浮気なんてしませんし、どこまでも透明で真っ直ぐな純愛にずっと悶えていました。
ちなみに悪役に関しては、てっきり「三枚目系のちょっと変わった味方キャラかな?」と思いきや、ストレートに悪い奴だったのも、かえって物語に良いスパイスを与えていて面白かったです! まさか! あいつ、あいつやりおったーーーー!!!