精霊を治癒する魔法師フロレンティーナと、王国騎士団副団長テオドール。そして異世界からやってきた聖女サオリをめぐる、切なくも力強い成長の物語です🙌
何といっても、聖女サオリのあざとさや人物像の描写が見事! 著者の「こういう女子いるよね!!」というリアリティあふれる巧みな表現に、思わず引き込まれてしまいます。
本作の大きな魅力は、単なる「復讐劇」や「スカッと系」に走らず、とても冷静かつ論理的にストーリーが組み立てられている点です。フロレンティーナが抱えるモヤモヤや傷つきを、誰かにスカッと解決してもらうのではなく、彼女自身が自分の問題として向き合い、心の中で消化していく姿が本当に素敵でした。
一般的な溺愛もののように相手の男性に守られるばかりではなく、フロレンティーナが自分の足で立ち、主体性を持って前へ進み、テオドールに挑んでいく姿には深く胸を打たれます。
もちろん甘いキュンとする要素もありつつ、自分の人生を自分の力で開拓していくヒロインの成長を応援したくなる、とても推せる作品です!