概要
焼け落ちる神殿の中で、最後の女王・壱与(いよ)は、最愛の人ナシリをその腕の中で失う。
国も民も、守りたかったすべてが血と炎に消えたその瞬間――
壱与は女王だけに許された一度きりの禁断の鬼道『時駆(ときかけ)』を発動し、世界を巻き戻すことを選んだ。
目を覚ますと、そこは女王になる前の過去。
小川のほとりで十三歳の壱与が出会ったのは、未来で彼女を庇って死んだ十四歳のナシリ。
だが今の彼は、敵国から送り込まれた、冷酷な少年暗殺者(アサシン)だった。
「お前の命、俺がもらい受ける」
殺意を向ける少年に対し、壱与は未来の記憶と愛を武器に、真正面から向き合う。
「貴方は私を殺さない。私を守る剣になるの」
卑弥呼の死、権力争い、そして迫りくる敵・狗奴国
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!たった一度きりのタイムリープに全てを駆ける
転生は簡単に行えません。冒頭部からのスタートは間違いなく炎と血に塗れたバッドエンド。しかし、それを女王の特権で使える「時駆」により最悪の結末を塗り替える為に壱与は再び時を駆ける。
とにかく短い地の文に込められた情景と感情の流れが怒涛のように押し寄せてくるので次に進むページを止められない。
空気、風、血の匂い、汗、炎、水、気。
そして五感を最大限まで揺さぶってくる映像で浮かぶような筆力。
戦場シーンはアクションバトルばりの臨場感。
壱与とナシリのそれぞれの視点で繰り広げられる一人称視点にドキドキ。
本当に台詞のないふっとしたシーンひとつに胸がきゅんとなったり、ハラハラしたり忙しい。
第一部…続きを読む - ★★★ Excellent!!!滅びゆく国で出会った、消せない愛。運命を変えるため、少女は時を駆ける
邪馬台国の滅亡。
物語は、いきなり壮絶な状況から幕を開ける。
『時駆』の力で過去に戻った壱与。
最愛の人を守るため、彼女は避けられない運命に立ち向かっていく。
「誰かを守るという選択が――
何を奪い、何を残すのか」
残酷な状況の中で、人の強さと儚さが鮮明に描かれていく。
情景描写も鮮やかで、文章がリズム良く、物語の世界に心地よく浸れます。
その一方で――
ナシリには「壱与を暗殺する」という、
あまりにも過酷な使命が隠されていたのです。
二人の運命は、果たしてどこへ辿り着くのか。
壮大なロマンスを味わいたい方に、
ぜひおすすめしたい物語です! - ★★★ Excellent!!!もう一度……もう一度、生きてあなたに会いたい……ナシリ!
「もし、あなたが“滅びる未来”を知っていたら、
誰を救い、誰を選び、どこまで戦わずにいられるだろうか。」
この物語は、未来を知る少女・壱与が、
血にまみれた運命を変えるために過去へ戻るところから始まる。
だが彼女を待っていたのは、英雄譚でも都合のいい奇跡でもない。
選び直すたびに命が失われ、守ろうとするほど、傷は深くなる。
本来は敵であり、彼女を殺すはずだった暗殺者・ナシリ。
彼が壱与を選んだ瞬間から、この物語は「勝つための戦」ではなく
「誰も死なせないための苦しい選択」を描き始める。
重く、残酷で、それでも優しい。
剣を振るう理由、涙をこらえる理由、夜を越える理由が、
一話ごとに胸へ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おもしろいです!
邪馬台国の女王、壱与がヒロインのタイムリープものなんですが……。
とにかく面白い!
しょっぱなから、クライマックスです。
大切に治めていた国が燃える……。次々、傷つき倒れる人たち。
そのなかで、壱与は、かけがえのない、最愛の男、ナシリとの愛を確かめ合います。
その後も、わーっ、とロマンチックなシーンがあったり、最愛の男、ナシリは、壱与を暗殺する役目があるから、その役目に従うのか? というハラハラの展開。
とにかくクライマックスシーンの目白押しなんです!
壱与とナシリの関係性がロマンチックです。うっとり。
ああ、ネタバレ回避のために細かいことは言えないけど、とってもラブロマンスなんです。
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