概要
※「小説家になろう」にも掲載
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!かくておっさんは振り回される。
『皇(すめらぎ)』と呼ばれる巨大なAIに管理された、崑崙コロニーと呼ばれる中華社会を舞台に、表の顔は百貨店店員、裏の顔は荒事専門員として振り回され…ではなく、従事をやむなくさせられる、かつて軍人だった男、楊(ヤン)。そこに、長らく消息の知れなかった、かつての親友の妹が現れるものの、どこか様子がおかしく…という始まり。
中華SF、おっさんと少女、この辺りに惹かれた方にはぜひ読んでもらいたいです。
シリアスあり、笑える展開ありと、テンポよく読み進められますが、強いメッセージ性もある作品です。
そして振り回されながらも、決めるところは決める楊がカッコいいです。著者の他の作品でも思いましたが、主…続きを読む - ★★★ Excellent!!!SFか? エンタメか? それをひっくるめて人間ドラマだ
木星軌道に存在する崑崙コロニー。ここはAIである『皇』によって統治されている。
そして主人公の楊は、蓬莱百貨店外商部の部員である。さてこの外商部、現代日本で想像するものとはちょっと違っているのです。もちろん百貨店ですから、フロアで接客もします。けれど彼らは要望があれば、外へ出て動向を確認することもしばしば。
そんな外商部の部員たる楊のところに、柘榴という少女が現れる。亡き友の妹に会うのはゆうに4年ぶり。ところがどうも柘榴の様子はおかしくて――?
前述の通り、中華とSFを掛け合わせた世界観。けれどこれは一言でSFと言うべきか。
そして蓬莱百貨店外商部、読み進めるほど面白く、まさにエンタメ作品…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧倒的筆致で描かれる「至高のSFファンタジー」
本作を貫くのは、安易なテンプレートや流行を拒絶し、ひたすらに「緻密な世界構築」を追求する孤高の美学です。これほどまでに重厚な独自の世界観に浸れる贅沢は、他では決して味わえません。
近未来の中華風世界という舞台装置に加え、宇宙進出、AI統治、そして「百貨店の外商部員がエージェントとして戦う」という独創的な設定。その圧倒的なディテールは、もはやアマチュアの域を遥かに凌駕しています。ライト文芸の枠には収まりきらない、講談社文庫や新潮文庫などの棚に並ぶべき格調高い文体に惚れ惚れしました。
主人公の楊さんも最高に渋い!過去の栄光に縛られず、ハードボイルドに任務をこなす「大人のかっこよさ」に溢れてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!友との約束のために駆けろ!
舞台は近未来。
巨大AI『皇』を御する統治委員会によって統治されている、木星軌道に位置する崑崙コロニーです。
主人公の楊は蓬莱百貨店の外商部員の一人。
通常、百貨店の外商部員といえば、富裕層や法人などのお得意様を担当し、店舗の外で商品を提案・販売する専門職です。
しかしこのお話の外商部員は少し異なります。百貨店内で各専門フロアで接客業をするかたわら、求めがあれば各担当地域へ赴き、そこの権力者からの『要望』を受けます。ついでにそこの動向の観察したりもします。
そんな楊にマダム・ハオからの私怨らしき依頼。そして現れる亡き友の妹。四年ぶりに会った柘榴はまるで別の少女のようで——。
依頼をこなしな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!謎が謎を呼ぶ、中華系近未来SFアクション!
SFと中華を掛け合わせた独特の世界観に躍動感あふれるアクションシーンが光る作品です。
人間が宇宙に進出し、他の惑星にコロニーを作って暮らす時代。地球とコロニー間では衝突が絶えず、主人公・楊が住む崑崙コロニーも戦争の末に地球から独立を果たした経緯があります。
その戦争で功績を称えられながらも、現在は崑崙コロニーの中心にそびえる蓬莱百貨店で「外商部員」として働く楊(ヤン)。この外商部がなかなかクセつよで、崑崙コロニー内の問題を秘密裏に解決したりする、工作員じみた役割を担っています。
楊はなかなか気だるげで淡々と仕事をこなす男なのですが、蓬莱百貨店の社員として亡き親友の妹・柘榴と再会したところか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!売り上げ底辺なおっさん販売員。果たしてその正体は……!?
宇宙コロニーの中心にそびえる、壮麗な百貨店。宇宙のセレブたちをお迎えする(でもご安心を。ちゃんと地下惣菜売り場はあります/笑)その巨大市場の名は、『蓬莱百貨店』。
しかしこの煌びやかなフロアでひとり、どうにも販売員には似つかわしくない男が今日も腕時計を磨いている。顔を縦断する大きな傷に、スーツが違う方向に迫力を持ってしまいそうな無精髭。身内向けといえどもぶっきらぼうな言葉遣い。噛みつきそうな危険な雰囲気がありながらも自らを「コロニーの犬」と呼ぶそのおっさんこそ、主人公の楊(ヤン)。
時計売り場を担当する販売員でありながら、彼はコロニー内の危うい均衡を崩そうとする因子どもを先んじて叩く役目…続きを読む - ★★★ Excellent!!!カッコいいミドルエイジが大活躍の、厚みと重みのある中華アクションSF!
時は26世紀。以前は有能な軍人だった楊(ヤン)は、いまは「崑崙コロニー」を牛耳る「蓬莱百貨店」の外商部員として働いている。
そんな彼の前に現れた、旧友セルゲイの妹、柘榴。だが柘榴の性格は、楊の知る4年前のものとは別人のように変わってしまっていて――。
柘榴の変貌と「改造兵」の謎を軸に展開される、中華アクションSFです!
「カッコいいおじさん×少女」「エンタメ性とメッセージ性の両立」「緻密な世界観」「スピード感と躍動感あふれるアクションシーン」等々、作者様の魅力が凝縮されています。
一見シニカルだけれど根は熱くて優しい楊はもちろん、他にも数々の魅力的なミドルエイジの男女が登場し、物語を彩り賑…続きを読む