お祓いを生業とする巫女が岩に刺さった剣を引き抜いたら一緒にイケメンがついてきちゃったことから始まる、ラブと冒険のファンタジーです。いやどういうことなの。
兎にも角にも、御幣を聖剣に持ち替えた巫女が、勇者として魔王を倒す使命を帯びるわけです。
冒頭からコメディ感満載で、とにかく楽しい!
主人公・美言以外、基本的に全員ボケと思っていただくと良いと思います。ツッコミに忙しいヒロインです。
ヒーロー・アルトリウスのほか、次々とタイプの違うイケメンが増えていくので、乙女のみなさんも満足すること間違いなし。
構図としては逆ハーですが、美言とアルトリウスでしっかり一対一の関係性を育んでいくのがすごくいい。
聖剣が重すぎるがゆえ、アルトリウスにバックハグで支えられての戦闘シーンは見どころの一つ。
戦いの緊迫感とラブのドキドキが一挙に味わえるよくばりスタイルです。
どこかで聞いたことのあるような異世界の固有名詞は、真面目なシーンに絶妙なおかしみを添え、最後の最後まで笑いの刺客として襲ってきます。私は何回もアウトになりました。
信頼関係と恋心、頼もしい仲間たちの力を借りて、美言は魔王の復活を阻止できるのか?!
ラブと笑いに忙しい、はちゃめちゃ楽しいファンタジーです。おすすめです!
悪霊をキビキビとお祓いするしっかり者の巫女、美言(みこと)。由緒正しき神社の娘として日々のお勤めに励む彼女だけど、実は少女漫画のような恋に憧れながらオトナになってしまった系の女子だったりする。
そんな彼女に訪れた運命の出会い。それは凄まじい美貌を抱えながらもどこか儚い雰囲気をまとうイケメンがひとり、雨の日の境内に駆け込んできたことからはじまって……ではなく。神社の階段をいつも走り込みしていた爽やかなイケメンとぶつかることからはじまって……でもなく。
なんかある日、御神体である巨石に黄金の剣が刺さってて。
子供たちのいたずらかと思って引き抜いたら、なんか引き抜けちゃって。
しかもなんか、その剣が胸に刺さった銀髪イケメンまで引き抜けちゃって。
なんか……なんか様子がおかしいな、この話!?!?!?
あれえええええ!?!?!?
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豊かな筆力でヘヴィな運命系ファンタジーから燃えるようなロマンスまでを自在に書き分ける紫月音湖先生の、コミカルに振ったほう(伝わる人には伝わる表現)です。
テンポの良いオープニングの出会いはもちろん、異世界からきた銀髪イケメン・アルトリウスに秒速で馴染んじゃう家族、そして次々と現れるファンタジーイケメンたちと、ラブコメに『ほしいやつ』が全部入っています。そこにシリアスファンタジーで練り上げた濃厚なバトル表現も加わっているのだからこの小説……つおい(笑)。
美言ちゃんは基本的にツッコミで忙しいのですが空気主人公ではなく、言うべきことは言ってくれる風通しの良い主人公。悪霊は祓えても物理的に戦う力なんてない彼女を、アルトリウスはバックハグでサポートします。何言ってるかわかんねえと思うが、俺ぁ嘘は言っちゃいねえ。信じてくれ。
前半はドタバタと、そしてとある事件をきっかけに後半はしっかりとした結末へと傾れ込みます。イケメンだけど不器用で感情が乏しいアルトリウスとじりじり距離が縮まっていく様子がじれもだラヴで良き。他のイケメンたちも盛り上げてくれますが、個人的には美言ちゃんの恋心があっちにこっちに揺れないところが好印象でした。イケメンには弱いですけど(笑)。なので逆ハー苦手な女性にも安心しておすすめできるラブコメです。
楽しくハッピーな読み口でコンテスト作品を読み終わりたい方にぜひおすすめな、さくっと読めちゃう長編。ぜひどうぞ!
御幣を手に、巫女としてのお勤めをしている美言さん。
もともと霊力がある人だけど、一般人の女性。
自宅神社に突然銀髪イケメンが現れて、ファンタジーなモンスターと戦うはめに……!
ここで素晴らしいのが、美言さんが「一般人女性」であるということ。
一般人女性に、でっかい剣なんか振り回せません!
そこで!
銀髪イケメンのアルトリウスにバックハグされながら(剣を一緒に持ってもらって)戦闘する……という、やむにやまれぬ密着戦闘が始まります。
素晴らしい。
賑やかな仲間も増え、楽しい家族もいて、わいわいやりながらの冒険!
でも楽しいだけじゃ済まなくて……
アルトリウスが話す異世界のことがどれも面白くて、印象に残ってます。
あー! って叫ぶこと請け合い。
ラブ・コメディ・ファンタジー・和風と入り混じっててどれも面白いです!
続きが気になって仕方がなく、思わず「更新を!」と叫びたくなるほど中毒性の高い一作です。
恋愛小説の名手である作者様が、満を持して挑む現代ファンタジー。主人公・美言の明るく等身大の魅力は心惹かれます。美言の巫女姿と、聖剣を身に宿したアルトリウスの神父姿が、共に躍動する様は、まさに眼福の一言です。
特筆すべきは、次々に登場する眩いばかりの美形キャラクターたち! あまりの層の厚さに、読者はまるで「至高のイケメン図鑑」をめくっているかのような贅沢な体験ができます。作者様特有の軽妙なユーモアや、主人公をあえて甘やかさない硬派な展開がスパイスとなり、逆ハーレム的な魅力がありつつも、非常に深くて癖になります。
特に、アルトリウスが背後から支える「バックハグ・バトル」(???)という独創的な共闘スタイルは、本作ならではのご褒美ゲフゲフ白眉と言えるでしょう……。
現在進行中の魔王戦も、かつてない緊張感に満ちています。
「勇者の成長と、至高の絆が織りなす新感覚ファンタジー」 早くこの物語の続きに浸りたくて、更新が待ちきれません!
面白いんですよ……!
聖剣のファンタジーは多いと思いますが、そこに巫女さんのお使いになる御幣が加わり和洋折衷とここまでの設定ですでに面白いと思いませんか。
蓋を開けたら擬人化した聖剣も御幣もキャラが強くて主人公のツッコミが止まりません。
それよりなにより、一番真面目そうな顔したイケメン(異界からいらした)が、現実世界のあれやこれやに対してボケるさまがたまらなく面白い。
このコメディ・センス、欲しい!
と、笑いが巧みに織り込まれた本筋はシリアスなものでもあり、厳かな場面もあってシリアスファンタジー好きにもおすすめ。
古の出来事から続く巫女の使命がどのように展開されていくのか、今後の局面が気になります!
世の中に異世界に行っちゃう話は数あれど、こちらは異世界の方が現代に来ちゃう展開の作品です。
優秀なお祓いが出来る霊力の持ち主、美言。神社の跡取り娘として巫女として働く彼女の日常に、突然の非日常が。庭の岩に刺さった剣を引っ張ったら、その先に神父服の銀髪イケメンがくっついてくる、冒頭から絵面が面白いことに。
THE西洋風ファンタジーキャラヒーローというヴィジュアルのアルトリウスが、日本の日常風景で普通に存在している光景と、若干言葉選びがおかしいせいで、美言も読者も照れたりツッコミを入れたりで大忙しです。
そのほか主人公両親や聖剣・御幣など、どのキャラも濃く、ファンタジー系モンスターのほか現代の怪異なども絡んで来るのですが、事件をひとつ解決するごとに二人の距離も縮まりそうで、縮まらなさそうな。
とにかくコミカライズで見たいと思うシーンがてんこ盛り。
賑やかにわちゃわちゃするキャラ達を愛でるもよし、魔王と勇者の謎を読み解くもよし、そしてアルトリウスとの関係にドキドキするもよし。
いろんな読み方が楽しめる一作です。ぜひ。