マフィアとして名高いフォドラ家に愛する家族を殺され、復讐を誓うカトリオナ。
彼女はフォドラ家のボス・リアムに復讐するため、構成員になりたいと名乗り出て、単独潜入する。
女人禁制の世界、彼女は男装して『ライリー』という名前を使って臨むのだが、そこに待ち受けていたのは、マフィア世界でやっていけるかをみるための試験だった……。
マフィアが支配する島を舞台にした、復讐劇です!
島とマフィアの歴史、そしてマフィア社会の詳細な設定には心を奪われました!
現実世界でも十分にあり得る、とてもリアルな世界観が構築され、読み進めるたびに恐怖心を掻き立てられます。
さらに、登場人物たちを個性豊かに書き分ける手腕の見事さ!
陽気で明るいマフィアたち、冷静な物腰のセオ、そしてどこかに人をゾクりとさせる表情を見せるボス・リアム。
マフィアと言っても、ただの悪党集団ではない組織(家族)の在り方が見えてきます。
この中で、カトリオナはどのように復讐を果たしていくのか!?
物語の今後はどう展開されていくのか……読みたくてたまらなくなること必至です!
是非ともご覧ください!!!
マフィアが跋扈する島で、刑事の娘として生きてきたカトリオナ。しかし、父がマフィアの恨みを買ったことで家族を惨殺され、彼女は唯一の生存者となります。復讐を誓った彼女は、仇である「フォドラ家」へと潜入し、内部からの壊滅を目論むのですが……。
本作は、聖書の一句が引用されるなど、非常に硬派で重厚なハードボイルド作品です。
特に魅力的なのは、主人公のカトリオナが「女性」であることを武器にするのではなく、あえて弟の名である「ライリー」を名乗り、一人の男性としてファミリーへ深く入り込んでいく点です。
自らの正体を隠し、ファミリーの信頼を勝ち取っていくスリリングな展開。そして、最初の試練を乗り越えて、しかし秘密がバレ──、まさに「これから」という非常に高揚感のある場面で幕を閉じています。
カトリオナの復讐劇が今後どのような結末を迎えるのか、気になって仕方がありません。ぜひともカクヨムネクスト賞を受賞され、この物語の続きを拝読できる日が来ることを、心より願っております。