西之園上実

八年前、友人が首を吊った。私に死ねと言われたからという遺書を残して。

神室海夜(*´∀｀*)さん、ばすたーチャンネルさん、の御厚意により作成していただいた、『僕が魔神と呼ばれるようになった理由』の作品紹介アニメーションの台本となります。 気になった…

料理上手で花好きの『ママさん』の家に集う、フリーランスのライターとして働く30歳の『私』と高校二年生の『拓実』。 美味しいお菓子を囲む３人が、それぞれの胸のうちに抱えた秘密とは。

ねえ、おかあさん。 わたし、こんなだけど。 ねえ、おかあさん。 あいしてる。 ごめんね。 ありがとう。 あいしてる。

要するに、後悔しても何も変わらないってだけの話ではありますが……。 それでも考えちゃったりしますよね……

以下、コンテストのためのあらすじです。ネタバレにご注意ください。 僕はジュリアン・タイラー。 転生前の名前は多比良樹里。 黒い髪に瞳。両腕に刻まれた禍々しい魔力の紋様。 黒を持…

赤茶色の空、安い煙草の煙、巨大な銃。 蒸気生命たちを屠るたびに、青年は嘆息する。 今日も、とどかない。 あの背中に。 ねえ、おじさん。 どうして俺に、見送らせてくれなかったんだ…

晩夏の風に乗って、ネットの海から「うた」という女性の言葉が届いた。その輝きは消えることなく、孤独な男の胸に深く刻まれる。そして、失われた日々の先で、物語は再び動き出す。

　　　　　　　••✼•• 秋の陽が傾く、文明崩壊後の世界。 瓦礫の街で、木製の椅子とサボテンが語り合うのは、 世界の終焉と「魂の交代」という、真実だった。 人類が理解し得な…

ファミレスを舞台にした軽妙なやりとりのショートショート。 対面に座った君から体が傾いていることを指摘されて揶揄われて……。 フレーム問題を風味付けにしたちょっぴり甘くてほんのり酸…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門

　私は馬鹿である。 　五歳の頃、公爵である父が初めて舞踏会に私を連れて行った。 　社交界へのお披露目を兼ね、多くの同世代の子息子女達がそこにいた。 　煌びやかでたおやか、そし…

帝都から遠く離れた港町に女学校に通う本好きの女の子がいました。 主人公の藍川璃世です。 友だちに頼まれ、ダンスパーティがあるので練習していた。 そこで知り合った異国の男性こそが…

『1分で読める創作小説2025』応募作品となります。 とある子連れの夫婦が公園に娘を連れていったら、そこで幼い娘はある光景を目にして……。

主人公は、高校生活を送る中でクラスの「完璧な優等生」である真理を、自分の人生の救い主として密かに依存していた。しかし、ある日、真理から「もう私に頼らないで！」と怒りを込めた拒絶の…

とある小さい部落の山の中に建っている洋館。そこはかつては町おこしの為に建てられた猫関連を集めた作品や絵画や石像などが展示されていたが、ある時原因不明の謎の出火に寄り全焼してしまう…

港町。突堤。雨。酒。 長い髪、ほほえみ。波間のひかり。 わたしは、恋をしていたのだろうか。 いまでもわからない。 もう、二度と、わかることはない。

黒板にチョークで描かれた、奇妙な図形。 中学二年生の男子、那月は、ずっと望んでいる。 契約を、そのときがくるのを。 ＊クロノヒョウさまの自主企画「シチュエーション物語」参加作品…

テレビが映らなくなって困ってしまった我が家のお話です テレビが映らなくなった体験がある人もそうじゃない人ももしかしたら、テレビの大切さに気づくかも！少なくとも、私は気づかされま…

5歳の誕生日に時間魔法の暴走で家族を失った少女・星羅（セイラ）は、家族の死の真相と魔法の理（ことわり）を解き明かすため、異端とされる魔導学の道へ進む。 彼女の前に立ちはだかるのは…

父と娘、そして同期のニシちゃん── 普通の日常の中に、小さな出来事や笑いが散りばめられた物語です。 1話は静かに幕を開けますが、読み進めるごとに家族の絆や友情の温かさが伝わります…

妖とにんげんの、おおいくさ。 その果てに傷つき、捕えられたひとりの武士。 命を落としかけたかれは、妖の屋敷で目を覚ます。 ……くふふ。気がついたようじゃの。 端正なおんなの姿をと…

どこかの路地裏、誰にも気づかれず揺れていた小さな命――『ぼうふらの空』は、蚊の幼虫のひと夏を、儚くも力強い視点で描いた連作短歌です。 日陰の水溜りに生まれ、はばたく空を夢見て生…

東北の十和里山の村では、古くから西洋の神々が持ち込んだ命を延ばす「紡ぎの時計」という不思議な伝説が語り継がれている。この作品は、十和里山伝説に惹かれた勇士たちが愛と死の狭間で揺れ…

馬立　茉依は中世のヨーロッパの舞踏会で婚約破棄を告げられる夢を見て目が覚めた。 愛犬と散歩中、歩行者信号が青に変わったのを確認してから渡り始めると、車が目前に迫って来て―――― …

てんぷらの盛り合わせ。

【祝・1500pv】人は生まれた瞬間、ひとつだけスキルウィンドウが現れ、スキルを授かるこの世界。 剣、魔法、治癒――誰もが役立つ力を得る中、俺のウィンドウに浮かんだのはたった…

深夜の学校。 あかずのとびら。 依頼主の命により、零司は、その前に立つ。 古代の霊刀を携えて。 雨蕗空何さまの自主企画にあてたおはなしです。 同じ文末で物語を〆る企画／お題：「…

ケイにとってはひさしぶりの訪問者だった。 窮屈な制服に身を包み、脇に書類をたばさんで、丁寧に礼をとる。 ケイの向かい、玄関にたっているのは、ひとくみの若い夫婦。

まったく、だらしない。 俺くらい仕事も家事もできる男になると、そのアラがよくわかる。 うちのやつは、ほんとうに、家事ができない。ダメだ。 俺が指導してやらないとなにひとつまともに…

小学校の同級生だった太郎くんの死について語る、同級生の女の子のお話です。 ※monogatary.comに掲載したものから若干の修正を加えています。

世界が核の恐怖に震える中、シンクタンク職員のサラは、テロリストの声明の裏に隠された真犯人の存在に辿り着く。謎が謎を呼ぶ巨大な陰謀。果たして、世界は最終破壊から逃れることができるの…

かれの瞳はどこまでも澄み切っていた。 わたしが、受け入れられないほどに。 時空を超えた恋。 そのことばのほんとうの、意味。 きっとあなたは今日、それを知ることになる。

　白百合よ 穢れなき身に刺さる棘《トゲ》 真紅の涙 薔薇は染まるか 　ほんとうは 蒼くて碧い 紺だけど 藍なる 貴女は 青い月かも 　苦しみも 哀しみさへも 短歌《うた》に…

おとなでもない。 子供でもない。 17歳 高校3年生の魂の叫び！！ ──『おとな』って、なんですか！？── ────────────────────── 2025年 9/21…

一日を終えて家に帰ろうとするあなた。 でもなぜか、あなたの足は街はずれに向かうのです。 深い、ふかあい、この静かな夜の森の奥に。 現れたのは、ぽうと橙色の灯りの点る古い屋敷。 そ…

　今までのエッセイでも言及しましたが、私はづきはお薬の専門家「登録販売者」として、とあるスーパー内の薬局で勤務しています。 　以前のエッセイ『風邪というもの』にて風邪薬の販売の…

名家に生まれた双子の姉、高輪日向は穢れていた 生まれつきもった特異な瞳のせいで異形と蔑まれて生きてきた 十八歳になる年 父でもある当主の高輪正保に言い渡される 異能の才にあふれた…

保健室を舞台にした恋にまつわる短歌10首です。

ただの思いつきで書いたショートショートです。 純文学チックで残酷描写多めです。 苦手な方はお控えいただいた方がいいかも…。

海辺に住む女の子が砂浜で人魚と出会う話です。

ただ単に思いついたので書くしかなかったショートショート。 こんな関係見てみたいなぁ

　今までのエッセイでも言及しましたが、私はづきはお薬の専門家「登録販売者」として、とあるスーパー内の薬局で勤務しています。 　後から入社したベテランの方々より様々な学びを得つつ、…