冒頭から「カップル、カップル、カップル」と続く展開に、「え、何が始まった!?」と驚かされましたが、そこから続く守銭奴な神主と御祭神のコミカルな掛け合いが楽しく、一気に作品の世界へ引き込まれました。
傘や神社を軸にした設定も秀逸で、「この作品をどこかの神社に紹介したら金儲けできるのでは?」なんて邪な考えが...というのはもちろん冗談ですが、それくらい発想の面白さに惹かれました。
物語が進むにつれて見えてくる神主の御祭神に対する優しさや、偽物の雨に囲まれた中で紡がれる物語の美しさには自然と心が温まり、読後には穏やかで心地よい余韻が残ります。
偽物の雨に囲まれた中での、優しく温かな物語。ぜひ、その一滴一滴に込められた想いを味わってみてください。