とても独創的で、読み進めるほどに物語の構造が組み上がっていくタイプのSF作品でした。最初は飛行機事故を描いたタイムループかと思わせながら、走馬灯、心の声、モールス信号、時間停止、意識の継承へと次々に概念が追加され、それらが単なる設定ではなく一つの因果としてつながっていく構成が非常に面白いです。
タイムループ、走馬灯、能力者、家族愛、青春、SFミステリーを高いレベルで融合させた意欲作でした。読者が予想した展開を何度も裏切りながら、それぞれの伏線を回収していく構成力が非常に高く、続きが気になってページをめくる力があります。物語全体に漂う切なさと希望のバランスも良く、映像作品としても見てみたいと思わせるスケールを感じました。
というよりも、ピースがハマっていくという言葉がとても似合う丁寧に描かれた名作です!
キャッチコピーに偽りなしでした!
ちょうど区切りの位置まで読み進めてからの投稿となります。
キャラたちや読み手である私たちが認識した点が線となって繋がっていくことを実感できる稀有な作品です!
投稿時のシチュは不明ですが、どれほどに綿密なプロットを組めばこの作品が仕上がるのか、と思わせてくれるほどに重厚な物語です。
時間軸を扱う作品なので複雑そうに感じるかもしれませんが、展開の区切り方も読み手に配慮されているため、身構えすぎる必要もありません!
また、昔ながらの通信的なものを上手く活用していたりと、読み手側を楽しませてくれる仕掛けも十二分に施された名作、ぜひともあなた自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか!