ウーン、何と表現して言いのだろう……。
この作品ですが、多分、皆さんも、この私にも、何処かに通じる所の有る、青春時代の、淡い話なのだと思います。
それ以上に、この話には、嫌味が全く無いのです。
自慢話でも無く、ただ、青春時代の思い出を、淡々と、それでいて、極、丁寧に描いていて、読んでいて、心が洗われるとでもしか、表現のしようが有りません。
このような小説は、カクヨムでも、ほとんど無いのです。
普段は、「変態小説」しか書いていない、この私には、この話は余りに純粋過ぎるのです。
ですので、この私には、これ以上の、言葉が、出て来ません。
こう言うレビューは、多分、初めてでは無いのかと、思います。
イヤ、多分、極小数の人らにも、書いた記憶が有るような……。
とまれ、この話は、捨てがたい作品です。
それだけ言って、レビューを、させていただきます。
小学校を卒業した僕と璃子は、中学、高校と同じ学舎に通った。
けれど、再び同じクラスになることはなかった。
廊下ですれ違うたび、僕は無意識に璃子の横顔を探している。
ただ、彼女には他校に通うかつての同級生と付き合っている噂があった。
だから僕にとって、いつだって璃子は高嶺の花だった。
中学一年の秋、運動会に備えて学年競技のフォーク・ダンスを練習する機会が訪れる。
ワックスの匂いがこもる体育館に、ぎこちないステップの音と、あちこちから漏れる笑い声が響く。
男女が一列に並び、順番に相手を変えていく中で、璃子が僕の目の前に現れた。
♫ You are here and warm, but I could look away and you’d be gone