概要
グレートウォールにより外界から隔絶された日本/地方都市N市。
ある夜、真木永人は連続殺人事件『ブラッドテイカー』に巻き込まれる。
不自然に白い少女、月夜視美琴との邂逅/そして、黒い追跡者。
次々に襲い来る謎と驚異の果て、ジンは吸血機(マキーナ・エクス・ラーミア)ゼクスヴァンと出会い、そして世界の真相を知る。
刮目せよ。超常の存在、常夜を総べる十三の闇の王、機械じかけの吸血鬼。真なる闇において、なお漆黒を誇る鴉羽の吸血機ゼクスヴァンを!
Copyright ©︎ 藤井機斎 WizardFujii 68514eec-6ade-4474-bde2-08b9d41caf3d
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!文字とルビの持つ可能性
一見読みづらいような印象を受ける文章です。
ところが熟読すると、改行、文字数、空白、セリフの書き方、など様々な点で読者への配慮がなされています。
また、難解な漢字とルビの組み合わせは、読者の脳裏に様々な映像や音響を蘇らせる効果を持っています。
これは著者が漢字の本質を理解している証拠です。
漢字が元来、絵であったことを知らない人はいないでしょう。またその漢字にルビを振ることによって漢字という絵に、ルビという音声が付くのだとの指摘は、ある著名な脳科学者の指摘するところです。
特筆すべきは、吸血機(機械のようなもの)と主人公が一体化する場面です。著者がどのようなイメージで執筆をしたのか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ゼクスヴァン、それは厨二極まる吸血鬼ロボットアクション!
結論から言います。この作品、超格好いい!!
とある殺人現場から始まるこの物語。吸血鬼という人外が潜む近未来社会を舞台に、”サイバーパンク吸血鬼モノ”とでも言うべき展開が繰り広げられます。
しかし、中には”サイバーパンクニンジャモノ”すら存在するこのご時世。
前述の要素だけではまだ弱いかも知れませんが、それでもなお、ゼクスヴァンという作品は切れ味鋭いオリジナリティを持っています。
それは、吸血”機”。
吸血鬼が乗り込み、吸血鬼が操ってこそ力を発揮する20m級巨大兵器。
人ならざる怪物が跋扈する絶対零時、吸血機は人知れず超常的なバトルを繰り広げるのです。
作者様の高い文章力に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夜の眷属、漆黒の闇を舞う!
謎の美少女、運命の渦中の主人公、そして異形の力を体現するスーパーロボット!おぞましくも淫靡な魔の領域で、物語は加速する中で流血を強いる。そんなハイスパートロボットアクション巨編、それがゼクスヴァンです。まず、洗練されたハイレベルな文章力に注目してください。文章作法?文章分量?読みやすさ?全て保証済み、明らかに素人とは思えぬレベル…歴戦の古強者を思わせる技量は、全て作者さんの「よかったら楽しんでくれい!」という心意気のなせる技です。そして、華美で耽美な世界観が装飾された中、死闘、激闘、大乱闘!迫力のロボットバトルが、突き抜けた演出で描かれています。オススメです!
- ★★★ Excellent!!!ゼクスヴァンがもたらすのは、恐怖、熱血、そして希望。
突如として真木永人(まきなジン)に襲い掛かる、吸血鬼という『恐怖』。
『恐怖』が『恐怖』を呼ぶ、おぞましくも美しい前半の展開。その展開を読むと、こちらも追われている感覚を思わせますね。
次にロボットバトルという『熱血』。分類としてはスーパーロボットであり、敵との交錯……あるいはぶつかり合いが、まさに手に汗を握っていかせる。
そして最後に起こるどんでん返し、そして未来に生きようとする『希望』。まさかこうなるとは思いもよらなかったですが、それでもいい結末になってよかったと思わせる。
この三つの異なる感情が、このゼクスヴァンで一気に味わう事が出来ます。そして途中に出たある刑事も必見かなと(笑…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ゼクスヴァン。かっこいい。(絶句)
タイトルの通りです。
ロボものの娯楽作品で重要なことはなんでしょう?
複雑な人間関係?
緻密なメカニック描写?
それとも大規模な国家戦争や政争劇でしょうか?
もちろん人それぞれ様々な意見があるでしょうが、私はこう思います。即ち――登場するロボがクソカッコイイかどうか!!
本作の主役機であるゼクスヴァンは間違いなくかっこいいです。
クソかっこいいです。
朗々と響き渡るレクイエムが!
漆黒の闇の中を突き進み、火花散る様々な武装が!!!
全ての情景がありありとこの目に浮かび上がり、ゴシックホラー然とした地の文も世界観をこれでもかと盛り上げます!
ぜひ一度ご覧になってみてください!ゼク…続きを読む