ゼクスヴァン、それは厨二極まる吸血鬼ロボットアクション!
- ★★★ Excellent!!!
結論から言います。この作品、超格好いい!!
とある殺人現場から始まるこの物語。吸血鬼という人外が潜む近未来社会を舞台に、”サイバーパンク吸血鬼モノ”とでも言うべき展開が繰り広げられます。
しかし、中には”サイバーパンクニンジャモノ”すら存在するこのご時世。
前述の要素だけではまだ弱いかも知れませんが、それでもなお、ゼクスヴァンという作品は切れ味鋭いオリジナリティを持っています。
それは、吸血”機”。
吸血鬼が乗り込み、吸血鬼が操ってこそ力を発揮する20m級巨大兵器。
人ならざる怪物が跋扈する絶対零時、吸血機は人知れず超常的なバトルを繰り広げるのです。
作者様の高い文章力によって描き出される情景は、まさしく闇黒の近未来都市。
痛快なロボットアクションによって繰り広げられる展開は、まさしく黄金に輝く王道。
そこへ容赦なく、感性をビンビン揺さぶって来る厨二要素が混ぜ込まれるのです。
だからこそ、ズルいくらいに格好いい。震えるほどに、興奮できる。
漆黒の装甲を纏う鴉<ゼクスヴァン>
吸血鬼殺しの吸血機<ゼクスヴァン>
この格好良さに心打たれた者として言えるのはただ一つ、「刮目せよ!」
吸血鬼、王道、厨二、サイバーパンク、ロボットアクション
そのどれか一つでも気になったあなたに、お勧めの一作です。