概要
忘れられても、側にいたい。
「私、響さんの婚約者です」――それは、嘘だった。新入社員の美咲が想いを寄せる先輩・響は1つの病を患っていた。記憶を失っていく響。側にいたい一心で、美咲は嘘をつき続ける。やがて響は、美咲の名前さえ忘れてしまう。「君、誰?」何度聞かれても、美咲は答える。「美咲です」と。忘れられても、傷つけられても、それでも愛し続ける――。嘘と真実、記憶と忘却が織りなす、切なくも美しい純愛物語。
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