荒川馳夫（あらかわ　はせお）

紀元前三二三年六月十日。 この日、地球である偉大な人物が死んだ。 その名はアレクサンドロス三世。通称、アレキサンダー大王、またはイスカンダルとも呼ばれる人物だ。 類稀なる軍事的…

妖刀ではない。刃に映るは人の業――妖人 田舎道場の次男・又二郎は、家宝の太刀「兼鷹(かねたか)」に取り憑かれるように剣の道を極めた。 跡継ぎを兄に譲る代わりに兼鷹を手に入れた又二…

　これは、１０年くらい前、わたくしが、とある国選弁護をした時のお話です。被告人の罪状は「詐欺」。どうも食い逃げしたらしいのですが、執行猶予期間中の犯行でした。「じゃ、オレが上手く…

これは人間の物語。神ならぬ身の、力を尽くして生き抜く様を描いた古代ロマン。 時は大帝国分裂後の群雄割拠の時代。胸に死刑囚の烙印(スティグマ)を押されたマグヌスは、マッサリア王国…

　ものの傀と呼ばれる生き物達が、蔓延る世界。 　柴犬型のものの傀“オハギ”と侍“虎鉄”の、戦いと心の繋がりを描いた冒険活劇。

時代は、オスマン・トルコ帝国に壮麗帝と後世名付けられたスレイマン大帝が即位したころである。オスマン・トルコ帝国の首都イスタンブールで戦争孤児として貧困の中で育ったアイユーブ・サイ…

――なぜこの世界に生まれたのか？ ――何のために生きているのか？ ――どうして生に執着し、何を渇望するのか？ デルグレーネは、自分が生まれた意味を探し求めていただけなのに……。…

手を取り合える人はきっといる。

　ランファール伯爵家の侍女をしていた私ノアは、お嬢様に誘われて国王陛下の生誕祭に行くことに。 　その祝宴会場に現れたお嬢様の婚約者のはずのフェザード侯爵は、私を見るなり近付いて来…

私、ポンポコ、短編の異世界ファンタジーらしきものは書いたことがあるけれど、 それを堂々と異世界ファンタジー部門で挑戦するのははじめてです。 なにぶん、ファンタジーど素人なので、温…

江戸時代、博多の儒者・亀井南冥(かめいなんめい)は後世に名を残すため、金印を偽造する。漢委那国王印の誕生秘話

ボク、有江響生（ありえひびき）は、高校のクラスでも目立たない部類の男子だ。 だけど、ボクには小さな秘密がある。 ※この物語はフィクションです。実在の人物、団体等には一切関係あ…

泣き虫の少年と非力な処女（おとめ）が、試練を乗り越え『勇者』と『聖女』として決意を固めるまでを描いたつもりです。

中央アジアの遊牧民の娘トミュリスは、やがてマッサゲタイ族の女王となる。ある日、ペルシアの王キュロスから婚姻と見せかけた屈辱的な申し出を受け、トミュリスはこれを拒絶。対話が決裂する…

スキルが全ての世界で術(銃専門)を引いた主人公ラド。 魔法の世界で銃を使う者は少なく途方に暮れていた所で、銃使いザクロに助けてもらう。 ラドは彼の銃を改造し、ザクロはそれを使って…

「さて、みなさん。世の中にはいろんな男がおりますなぁ。エリート気取りのインテリもいれば、人生をギャンブルで転がしとる男もいる。でも、今日お話しするのは、どこにでもおる関西弁のおっ…

中世ヨーロッパ風の世界観。 不定期更新。多分。 完全にノリと勢いで書いたので辻褄が逢わないし迷走中。 追記2000pv突破いたしました。読者の皆さんありがとうございます。

【第五部進行中・カクヨムコン10最終選考作品】幼き頃に滅ぼされた国の元王女、凛音。敵国で将軍の娘として生きることを強いられ、輝きの陰で密かに復讐者としてその刃を研ぎ続ける。 平…

作品を書きたいけど、書けない時があります。 そんな時のご参考までにですが、私自身の対処法です。 まあ、……無理して書く事なんて、ないんですけどね（笑） 書かなくても、死にま…

ゴールデンウィークに何の予定もなかった俺は実家に帰り、残っている自分の持ち物を処分する事にした。ふと手に取った世界史の副教材。ページをめくると世界地図の中に、自分の昔の落書きらし…

こちらは旧作になります。改訂版として 異世界オークションへようこそ［改訂版］〜ヒトとモノが物語る不思議なセカイ〜 https://kakuyomu.jp/works/168186…

　ある日突然異世界に転生した、私、アンコの日々の記録です。

カクヨムコン10　短編賞受賞しました！！ 崖っぷち男爵令嬢、オリザ。 お金持ちが集まる舞踏会でいい男をゲットするのが、今夜のミッションだった。 会場の外から中を覗いていたら、…

僕は彼女にクリオネをプレゼントした。

　英雄に憧れる青年ショウ。
　 　彼の職業は【シーフ】であり。 　それでも彼は、いつか自分も英雄のように誰かを救う存在になりたいと願っていた。
　 　Ａランクパーティーの一員とし…

竜鳴き山を、青年と一頭の獣、そして少年が歩いている。 今、この竜鳴き山にはおそるべき老竜『黒衣』が住んでいた。 黒衣に村を焼かれた少年ユールクは、旅人である青年と連れの角ある魔狼…

　突如現れたモンスターによって荒廃した世界で、孤独に生きる少年・陽太は、ある日街を探索していると、公園一人の少女と出会う。 　彼女には名前も記憶もなく、角と尻尾という「人ならざる…

2020年3月『カクヨムWeb小説短編賞2019』最終選考に残りました。 魔王城に勇者がやって来た！ 魔王の玉座の間に現れたのは、なんと五十路勇者！？ 魔王は父親ほども歳の離れ…

とある世界の片隅に、武器たちが夜な夜な集まる酒場があった。花の金曜日、仕事終わりに安らかなひと時を得ようと、武器たちはその日も訪れた。 しかしその日、街の乱暴者・拳銃頭(ピスト…

第0章：砂漠の中に栄えた文明の中心地・スタジア国。そこに本部を構える製図集団「世界製図協会スタジア本部」の下に、商会から地図に誤りがあったせいで損害を受けたというクレームが入った…

とある国の酒場で出会った二人が、どんな夜を過ごしたのか。 初めて小説を書きました。 誤字や脱字、おかしな表現などありましたらご連絡頂けると幸いです。

クロノヒョウさんの自主企画、第5回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ！」への投稿作品です。 ミッション内容は以下の通りです。 ・冒頭「それは白馬に乗ってやってきた」か…

王太子ロベルトは私に仰った。 王妃に必要なのは、健康な肉体と家柄だけだと。 王妃教育は必要以上に要らないと。では、実体験をして差し上げましょうか。

森に暮らす少数民族の少年アーロと、皇国の姫イヴリン。 身分も文化も異なるふたりは、出会い、衝突し、やがて心を通わせていく。 アーロの民族に伝わる古い伝承は、皇国の建国神話に静かな…

ここはとある商店街。 偶然召喚された異世界勇者、フルアーマー黒騎士、運命の狭間に立つ謎の女、遠い国からやってきたボンゴ奏者・・・ 日常と非日常が交錯する中、平凡なOL・大井町シハ…

平清盛が病死すると平家は安徳天皇を連れて西へ西へと都落ちする。讃岐国屋島で半減期体制を整える平氏に対して義経は阿波国勝浦に上陸し、屋島で激しい戦闘となった。 両軍が対峙する中、一…

日本神話の重要な神、アマテラス、ツクヨミ、スサノオ。 彼らは実在の人物ではないか。著者が妄想する。 イザ村のナギとナミの夫婦と３兄弟は、戦乱の朝鮮半島を逃れて倭の国に渡る。 …

16歳の少女マリアは、ささくれだった手が傷つくのも構わずに、泣きながら一心不乱に桜の樹の下を掘り起こそうとする。 彼女は小学校の卒業時に、大切な人と一緒に桜の樹の下にタイムカプセ…

「お前を追放する！」 女騎士セリカは、『宗教上の理由』で勇者パーティから追放されてしまう。 彼女が習得した極悪スキル『魔物食い』が教会には認められない禁術の部類だったからだ。 …

冒険者ギルドの中で護衛依頼を出そうとしていたアンナは一人の冒険者と出会い旅に出る。 アンナのような少女が何故護衛依頼を出したのか、そして冒険者は何故その依頼を受けたのか。そして、…

主人公の小篠凛(こしの りん)は、大学で歴史を勉強している。 1996年7月6日に、彼女は広島の原爆資料館を訪れた。 資料館を出た凛は、ふと原爆の子の像を見つめる。 「(何でだ…

戦争捕虜から剣闘士奴隷となった「俺」は、自由身分を求めて今日も戦う。 その身の解放まであと一勝――。 ※昔、書いていた古い短編があったので供養とお試しのため公開。

騎士団をクビになり、婚約もパー。 パンを食って寝るだけの生活に憧れて、辺境の村に引きこもった俺に――神殿ができていた。 俺に必要なのは、静かな昼寝と、パンと、猫だけ。 ……その…

原案をぼやいた人：蒼風 雨静 書いた人；碧 銀魚

帝都・東京。ネオン、高層ビルと人で溢れる"表"とは対照的に日の当たらない、ネズミの巣食う"裏"があった……。 そこで名を馳せていたのは16歳の少女・濡羽。闇医者として類い稀…

ゲームの中に転生した主人公、一緒に転生した幼馴染、同級生４人とゲームにの中に転生した主人公、一緒に転生した幼馴染、同級生４人と一緒に冒険へ！

〈レカルストの実〉 煎じて解熱剤として用いられる薬。 民間療法や漢方薬的なものとして、広く使われている。 〈イネイ〉 『雨の日の祈り』の標的。 両親にレカルストの実を買うために…

お告げで選ばれるだけで勇者になれるでしょうか？ はい、そんなヌルい物ではございませんね。 今日も厳し～い修行をしていた勇者の卵ルクスは、誰かを怒らせてしまったようで―――― …

『カキタ』で営業職をしている私“立石春香”は得意先である太桂屋から突然、取引停止を言い渡された。 ※イラストあります。 ヒロイン『立石春香』さん https://ka…

　2025年に公開された劇場アニメ「ベルサイユのばら」。作品と出会った高校生の頃の思い出や、大好きな物語とオスカルへの愛。映画の感想をエッセイにしました。