東京の下町で暮らす佐藤陽菜は、どこにでもいる普通の女子高生――
のはずが、
幼いころから一緒にいる妖精・エレナと、人の“想い”を感じ取れる不思議な力を持つ、ちょっと特別な存在だった。
友達と遊んで、恋にときめいて、笑って過ごす毎日。
そんな“ほんのり不思議で楽しい日常”は、九尾の狐の“想いの欠片”を取り込んだ瞬間に一変する。
陽菜とエレナは、次々と狙われる立場に。
「もう、どんだけ狙われてんの、ウチら!」
平和なJKライフは遠ざかり、命がけの青春が幕を開ける。
けれど、諦めるなんてありえない。
恋して、友情して、そして時々ガチで戦う。
合言葉はただひとつ――
「敵はデスる前に、ぶっ潰す!」
好き放題に騒ぎながら、それぞれの想いと成長を真正面から描く、
JK×妖精の青春バトルファンタジーがここにある。
本作は、下町に住む普通の女子高生と妖精たちのコミカルで賑やかな日常に癒やされつつ、少しずつ怪異やシリアスな運命の気配が重なっていく不穏さを併せ持つ一作となっております。
特筆すべきは、女子高生「九尾の力」を宿しており、「命がけ」で日常を掴み取ろうとする戦闘描写への熱量が高い点です。
作者様は、バトルの描写が得意なだけでなく、陰陽師やミリタリー、SFなどの多彩な要素への造詣が深いようで、物語にエンターテイメントとしての奥行が生まれています。
対比する要素としては、怪異たちの寂しさや願いといった「心」に触れる描写です。
勧善懲悪ではなく、読み手の琴線に触れる叙情的なアプローチの美しさもまた、本作の魅力と感じました。
九尾の力を宿した東京の女子高生が、妖精との賑やかな学園生活や甘い恋愛を謳歌しながら、大切な日常を守るため“想い”の力で怪異に立ち向かう、爽快で少し切ない現代学園ファンタジー。
現在進行形で、世界観の深みとバトルの熱量が増している本作に興味を持たれた方は是非一度お読みいただければと思います。
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