小説に感じる危うさをひと言で述べるとしたら、個人的には次の言葉が思い浮かぶ。
「類似品の氾濫」
10年前も同じだった。小説分野で儲けのないあるいは少ない出版社が頼りにするジャンルは、相変わらず「なろう系ラノベ」のようである。
まあ、頼るとは言っても、以前のような勢いがないことは皆さんもご存知の通り。長い年月を経ても代わり映えしない商品が並ぶ様は、まるでさびれた本屋の片隅で埃を被っている色褪せた本のようだ。
一方で漫画やアニメなどのメジャーな媒体では、時おり社会現象になるほど優れた作品が生み出されている。そのジャンルやテーマは実に様々。共通点を見いだすとすれば、「大勢の人が共有できる面白さ」と「オリジナリティの高さ」であろうか。
小説にはそれがない。マニアックなマイナー層向けに類似品が大量生産されるラノベを軸に、ネタ切れの著名作家や別分野で名を馳せた有名人が、ネームバリュー頼りの退屈な本を出すばかり。世に旋風を巻き起こすほど、「万人に共通する面白さ」と「高いオリジナリティ」を兼ね備えた真の名作が出て来ない。まったくないとは言いたくないが、限りなくそれに近い状況と判断せざるを得ないのは、実に残念なことだ。
彼らは言い訳をする。小説とはそういうものだと。だから変わらない。変わらないどころか、悪い方向へとひたすら落ち続ける。10年という年月を経て、他のメディアとの差はますます広がった。目まぐるしい進化を遂げた漫画やアニメに比べて、小説はどれほど進歩したのか? どれほど世の人々に浸透し認められたのか? むしろ後退していると言っても過言ではない。
皆さんが利用する投稿サイトも、相も変わらずなろう系ラノベの巣窟のまま。サイトの仕組みそのものが、マニア向けの類似品を目立たせる作りになっていて、10年経ってもさほど代わり映えしない。サイト上で宣伝される出版物を見ても、漏れ出るのは「またか」という落胆の声ばかり。
かつて運営会社が持っていたフロンティア精神は、やはり初代カリスマ経営者の個人的才覚によるもので、今ではもうすっかり失われてしまったようだ。
そんな中で企画を立てても無意味だが、まあ他にやれることもなさそうなので仕方ない。というわけで、この企画では「万人共通の面白さと高いオリジナリティを兼ね備えた物語」を募集する。読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。物語であればジャンルは問わない。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「万人共通の面白さと高いオリジナリティを兼ね備えた物語」を選択してください。
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