概要
古物の声を聞く彼女と、死んだはずの彼。一つの嘘が、禁じられた審理を呼ぶ
古物審理官・聞昭には、古物に遺された「最後の残響」が聞こえる。
泣くもの、嗤うもの、恨みを遺すもの。
忘れ去られた品々は、失われた過去を、死にきれない想いを、今なお語りつづけていた。
簪、硯、匕首、封じられた古画――
彼女が追うのは、一見すれば無関係に見える小さな事件ばかり。
けれどそのひとつひとつは、やがて同じ夜へと通じていく。
小さな冤は連なり、やがて「亡国の証」と恐れられる古画と、消された歴史の真実を指し示しはじめる。
その道の先で出会うのが、大理寺司直・沈淵。
冷ややかで、鋭く、どこまでも疑わしいその男は、死んだはずの名と、亡国の夜に消えた真実をその身に深く宿していた。
刃を交え、疑い合い、ときに背を預けながら、二人はやがて、同じ真実を追う共犯者になっていく。
かつて並ぶはずだ
泣くもの、嗤うもの、恨みを遺すもの。
忘れ去られた品々は、失われた過去を、死にきれない想いを、今なお語りつづけていた。
簪、硯、匕首、封じられた古画――
彼女が追うのは、一見すれば無関係に見える小さな事件ばかり。
けれどそのひとつひとつは、やがて同じ夜へと通じていく。
小さな冤は連なり、やがて「亡国の証」と恐れられる古画と、消された歴史の真実を指し示しはじめる。
その道の先で出会うのが、大理寺司直・沈淵。
冷ややかで、鋭く、どこまでも疑わしいその男は、死んだはずの名と、亡国の夜に消えた真実をその身に深く宿していた。
刃を交え、疑い合い、ときに背を預けながら、二人はやがて、同じ真実を追う共犯者になっていく。
かつて並ぶはずだ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!真理を宿す古物の声と、尊い恋の物語
古物の声を聞くことができる女性、昭文。
彼女は聞昭と名乗り、男装の古物審理官として働く。
そして司直として働く男、沈淵。
死んだはずの男にして別の人物として生きる昭文の元許嫁。
中華風異世界を舞台に、聞昭と沈淵が周りで起こる事件の影に隠れた真実を暴いていく。それはやがて沈淵が名を捨て、顔を変えて生きねばならなかった歴史の大きな闇へとつながっていくのです。
そうした壮大な物語と同時に描かれるのは、昭文と沈淵の恋の物語。かつての元許嫁を想い続ける昭文。そして昭文を想いながら、自らがその許嫁だと名乗り出ることができない沈淵。二人の焦れったい恋がとても尊いです。
作者様お得意の中華ファンタジー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!映像感と空気感が際立つ、情感の深さがWeb小説の枠を超えている作品
一話ごとの完成度が非常に高く、毎回とても読み応えがあります。
作者様の文章力の高さがはっきりと感じられ、読むことそのものが、ひとつの美しい体験になっている作品だと思いました。情景描写には映像のような鮮やかさがあり、花の色や香り、光や音、場面ごとの空気までが丁寧に描かれています。五感を通して作品世界に触れているようで、物語の中へ自然に引き込まれました。
設定もとても新鮮です。大きな事件の中に小さな事件があり、その小さな事件がまた本筋へとつながっていく構成が見事で、物語全体が丁寧に組み立てられていると感じました。読み進めるほどに続きが気になり、他のレビューでも書かれていたように、中毒性のある作品…続きを読む