史実ベースの戦闘を描くとなれば、みなさんどんなものを描きますか?
武士や騎士が剣や槍を振り回し弓矢を撃つ。
或いは荒野のガンマンが早撃ちしたり、海原を行く帆船で大冒険。
近代なら第一次または第二次世界大戦のドンパチ。
こんな感じのがやはり主流となるのではないでしょうか。
一方、アメリカ南北戦争と言えば、「教科書で名前は知っているだろうが、具体的な戦いの内容は知っているか?」と問われ、すらすらと回答できる人は、日本では恐らく少数派だと思われます。
少なくとも、関ヶ原の戦いや壇ノ浦の戦いよりも詳しく語れますと言う人は、正直あまり居ないでしょう
その点、本作は我々にあまり馴染みのない戦争に対し、しっかり解説を交えながらお話が展開されるので、まずは知識欲がとても刺激されます。
そして、この世代の戦闘のイメージ、広がる風景のイメージを掴むところも、新たな発見と言う点では重要です。
そしてそこに魔法と言うファンタジーの王道要素が絡められれば、それはもう独特の世界観が構築されるのは当然の帰結でしょう。
あまり注目を浴びない時代と土地を舞台としたからこそ構成された、この作品ならではの独特の雰囲気を、皆さんも是非味わっていただきたいです。
いやあ、うまい。
面白い。
極めて近いモチーフを元に書いている立場ですので、それこそお手並み拝見ぐらいの構えで読みはじめたのですが、あっというまに掴まれました。
魔女のキャラクター、魔法の設定なども独自性が出ていて利いていますし、史実の解説を適宜加えるバランス感覚が絶妙で、歴史物だというのにとっつきにくさはほぼありません。
戦闘シーンなども情報が整理されていて、読みやすい。
そもそも文章がうまいかたなんですね。
実にうらやましい。ねたましい。
「なるほど、こう書けばよかったのか……」
とたいへん勉強になりました。
物語は始まったばかりですが、「この書き手は信用が置けるな……!」と実感させられましたので、いち読者として楽しんで追ってゆきたいと思います。
こういうのが転がってるから、WEB小説って面白いんだよな。