第1話の構成が天才的だ。
冒頭は戦闘8なのに医務室シーンから始まる。巨大人型兵器を駆った咲見暖斗が自力で水すら飲めず、同じクラスの女子にストローで飲ませてもらう場面——この弱りきった状況だけで、少年の苦労と代償が一瞬に伝わる。
そして場面が2時間前に切り替わり、山野の女の子たちを守るために巨大機体で敵のBotに割り込む場面へ。「この子たちを守るのが、僕の任務なんだから!」と体を張る少年の姿がカッコいい。
中学2年生が天験乗艦で女の子たちを守るために機体に乗るという設定がどこか王道で、それなのに戦った後が動けなくなるというリアルな代償がある。わかっていても戦い続ける傾斜の重さがよく伝わってくる。
戦闘8医務2という比率を起点に、中学生パイロットと医師志望の少女の繊細な関係性がどう展開するのか、続きが気になる。
サジタウィルス感染症の後遺症で男性が生まれにくくなった社会。
重婚が認められ、貴重な男性は傲慢になり、女性は卑屈になっていく。
そんな世界の物語であれば、安易なハーレム展開を想像するかもしれません。
ですが、この作品は違います。
父親の影響で女性に対しても誠実な主人公は体験乗艦で乗り合わせた少女たちを守るためにロボットに乗り、戦いを続ける。
動力源である重力子に精神波が影響することの悪影響、マジカルカレント症候群に耐えながら。
もちろん、ただハードなだけではありません。
マジカルカレント症候群治療のための赤〇ゃんプレイは作者の性癖では無いそうですが、そこでのヒロインとのやり取りは萌えること必至です。
ぜひご一読を。