わたねべ

繰り返される朝。きっと主人公にとっては当たり前の朝の様子。 彼女を起こさない様に動き、気づかれないと分かっていても自身の存在を残して玄関をくぐる姿からは、主人公の真摯な性格が窺え…続きを読む

　鳥肌立ちました。まずは率直に怖かったです。 　短く限られた文章と行間がどこか不気味で、物語の空気感やキャラクターとすごく噛み合っています。 　因果応報か、過剰な逆恨みか… 　…続きを読む

　きっかけはあった。そこに不自然な骨があったから。 　予兆はあった。そこに不自然な会話があったから。 　いつのまにか季節が変わる様に訪れる、異変のグラデーションに気づけない。 …続きを読む

非常に読みやすく、ぐんぐんと広がる主人公の視野に焦点を合わせていると、突然ズバッと持っていかれます。 この切れ味の気持ちよさは、掌編ならではだと思いますよ。 是非読んでこの気持…続きを読む

言い伝えを裏付ける統計がある。 そんな力強い言葉からものがたりははじまります。 山田という名字にまつわる妙。 それは致命的ではないが、少しずつ人生を蝕んでいく… 山田という名字…続きを読む

タイトルに惹かれて読んでみたら、野菜バーではなく、ナス専門バー。初っ端から漂う、面白い空気に目を奪われました。 目線を少し下に滑らせると、ピーマンにきゅうり、オクラにゴーヤ。 ど…続きを読む

　あの頃を思い出すノスタルジーな雰囲気漂う会話から展開される、じっとりとした恐怖が魅力的な作品です。 　確かに昔は暇があると「こんな遊びをしたなあ」とか、「ローカルルールあったな…続きを読む

　ハードボイルドでおしゃれなかっこよさが張り巡らされている。 　それは世界観やセリフを見れば一目瞭然で、プロローグを読んだ時点で引き込まれます。 　キャラクターも魅力的で、「そ…続きを読む

　キャッチコピー「日常からの転落」 　ここまでぴったりなものは他にないですね。 　それ単体で一つの作品になるような、純文学的日常。しかもその日常にはユーモアがあり、どんどんと読…続きを読む

　作者様が何を思い何を考えているかがよくわかる素敵な作品です。 　「そうなの！？」と笑ってしまう部分、「それは辛い…」と同情してしまう部分、それぞれ感じるものはありますが、読んだ…続きを読む

　豊富な語彙で綴られる情景は、絵本のような不思議な世界観を、しっかりと読み手に伝えてくれます。 　興味を引くサブタイトルもさることながら、そのインパクトに負けない面白さがそれぞれ…続きを読む

まさに小説という感じがして読みやすいし、なにより面白い！ 一文のまとまりが多く、敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ読んでほしい。 滑らかに描写される情景は目の前に…続きを読む

　クールな主人公とユーモラスかつ有能な人形のバディが展開する物語は、テンポが良くとても読みやすいです。 　web小説とは思えないほど、一つ一つの文に力がありぐんぐん読み進めてしま…続きを読む

テンポの良い掛け合いは、毎話ストレスなく作品を読ませてくれます。 また、その会話の中には作者様の視点や感想が巧みに織り交ぜられており、自然と作者様の想いを共有することができます。…続きを読む

たねありけ様の特徴として、ただの読書感想文ではありません。 文章を読み進めながら、「その文時点」で、感じたことを伝えてくれます。 普段いただける感想は総評であって、この時点では…続きを読む

・幻想の扉 　親子を隔てているのは幻想の扉か、はたまた現実の扉なのか。 　語り部から見える世界は歪んだ幻想なのか、客観的な世界なのか。 　臨場感のある文章に引き込まれてしまうこと請…続きを読む

『合わせ鏡が描く天弓』素敵なタイトル回収でした。 SFだからこそ生まれる葛藤と、それを乗り越える様はこの作品でしか味わえません。 SF×純愛　ここまでこの二つが、相性良くそれぞ…続きを読む

初めに、"上手すぎる"などと、やや上からな発言についてお詫び申し上げます。 しかし、読めばわかるはず。 序章、第1章とまったりほのぼのとした日常が書かれながら、徐々にその世界観が…続きを読む

自分の作品を書く。 他人の作品を読む。 自分の作品のキャラクタを用いて、他人の作品を紹介する話を書く。 それを見た読者は、紹介されている作品を読む。 まさにカクヨム。 こ…続きを読む

おそらくは、終始理解できない主人公の行動。 あまりにもナンパ男に対して都合よく進むストーリー。 しかしそれはなぜか、最終話を読むことですべてに納得できました。 7000文字に詰め…続きを読む

すごくわかりやすく、納得の出来る比喩表現でした。 おにぎりに味がなじむように、小さい頃に大人たちから受けた厳しくも優しい言葉が染み入る今日この頃。 あなたが買いてくださった文章…続きを読む

霊に対するメタ的なレビューから導入される物語
展開に期待です

彼女にとっては痛みや体そのものよりもプライドの方が大切だったのでしょうか

人間の奥に潜む狂気を感じることができました🐻

幽霊や怪異、ヒトコワのような形ある怖さではなく、読み手に想像させる余白のある怖さがたまらないです。 細かく書かれた情景に引き込まれた後で、ふとやってくる恐怖の落差が楽しい作品でし…続きを読む