概要
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- ★★★ Excellent!!!これぞ味わう文学。2人の料理人の記憶と味を閉じ込めた、珠玉の短編。
調理師学校に通いながら「自分にしかできない料理」を見失い、「普通に美味しい」という言葉の呪縛に苦しんでいた真希。
そんな彼女が恩師の紹介で訪ねたのは、海辺の丘にひっそりと佇む元オーベルジュの店主。
物語の幕開けは、早朝の魚市場。
鱗の輝き、潮の香り。そして熟成された魚のねっとりとした質感まで伝わってくるような瑞々しい描写に、一気に物語の世界へ引き込まれます。
なかでも圧巻なのは、昼食に振る舞われるイタリアの漁師料理「カッチュッコ」のシーン!
魚介に赤ワインを合わせるという、伝統に基づきながらも意外性に満ちた一皿。
自分の知らない奥深い食文化に触れるワクワク感と共に、「創作とは本来…続きを読む - ★★★ Excellent!!!料理とは何か。記憶、思い出、そして最高のおいしいを探し求めて
初めに拝読した時は青春ストーリーなんだろうかと勘違いしたところですが、描写ひとつひとつがリアル。
(作者様が実際に料理しているところを考えて描写したそうなのでだからか!とここで納得)
みなさん料理を好きになるきっかけは人それぞれかと思います。
作中の主人公も料理人になる道で悩みとある方の下を訪れます。そこで気づいた「自分ならば絶対に行うこと」を彼がやっていないことに。
料理描写が繊細でつい気にならないくらい没頭しましたが、後半にかけてそこの部分にああなるほど!と納得。
素材そのものの味。おいしいと言ってくれたあの人の言葉があるからまだお店を続ける。
読む場所を考えないとうるっと来る最高の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!食べたい……!!
調理師学校に通う真希が先生に紹介されて訪れた元オーベルジュ(フランス発祥の宿泊施設を備えたレストラン)。そこの料理人との心温まる飯テロ短編です!
隣で作ってるところを見ているような臨場感。
作ってる途中に『自分なら必ずする事』を料理人がしないのですが、その謎が解けた時おおおおお!となりました。
もう匂いがこちらまでしてきそう。
音がこっちまで届いてきそう…。
というか……してきます!!
お腹がすくよーー!!
料理とは何?
主人公が行き着いた答えがとても温かかったです。
この料理人の、そして真希の料理を食べたい…!
読んだ後の食事は魚に決定になります。
そのつもりで呼んでください…続きを読む