独特の世界観にのめり込んでしまう

或る独白と言うタイトルで、それぞれのサブタイトルもそれに倣って書かれた短編集。

サブタイトルごとにそれぞれ主人公が存在し、それに合わせて『或る〇〇の独白』となっているようです。

それに対して、タイトルは『或る独白』とだけしており〇〇が明言されていませんが、読み進めていくと物語を通して共通する歪んだ認知が垣間見えるため、短編全てを合わせて作者様の独白なのかなと言う印象を受けました。

前置きが長くなりましたが、その歪んだ認知や、それを一般的なものとして展開されるそれぞれの独白が面白い作品です。

また、歪んだ認知というのも、あくまで私から見た感想であり、内容的には筋が通っていて歪みのない読みやすい文章です。

全ては語らずこちら側に想像の余地を与えてくれているのも素敵だなと思いました。

他者の人生観を覗くのが好きで小説を読んでいる私にはとても刺さる作品でした。

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