自分は誰からも見られてない。
まるで、そこに私がいないかのように。
男性の手が近づくたび思い出す。
あの日の恐怖。
それでも私は生きている。
私の心にまだ光るものがあると、そう教えてくれた一枚の写真。
私も誰かに届けたい。
そのための勇気が欲しい。
「ありがとな、いつも」
その一言が私の世界を色付ける。
見られていないと思い込んでいた。
でも、「いつも」見てくれたあなた。
私の目は自然とあなたを追う。
やがて気づく、あなたの優しさに。
理屈じゃない、心から溢れた。
見るだけじゃない。
見つけてもらうだけでは、まだ足りない。
受け止めて欲しい。
私という存在を……。
ほんのわずかなことが、誰かの救いにつながる。
儚くも優しい、思いやりの物語です。