惜しみなく使われる色彩表現は、読み手に知らない色と鮮やかな情景を与えてくれる。本物とはなんだろうか。果たして他人に理解できるものなのだろうか。そもそも踏み込んでいい領域なのだろうか。そんなことを考えさせられる。圧倒的なエゴと才能が、歪な均衡を保ち物語は進む。その果てに待ち受けるラストは、ぜひ読んで確かめてもらいたい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(229文字)
多くは語れません。実際に読んでください。圧倒されてください。素晴らしいの一言です。
スタート時点では発達特性を扱うのかなと思いきや、それは構築要素の一つでしかなく、単なるホラーで終わるのかなと思いきや、一方で人としての気づきを得たりして、でもやっぱりホラーなんだねという展開。シーン自体はモノクロの部分とフルカラーの部分に分かれてはいるものの、ひたすらにじっとり湿ってる。怖い、じっとり怖い。人の怖さと愚かさが描かれてて、でもそれだけでは無いから、複雑な感情がべったりと張り付く感じがある。そういうのが好きだから、めちゃくちゃ好きです。
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