概要
とある世界で戦う兄妹の物語。
◆ 更新日:水、金、22:00
◆ 残酷描写含みます
◆ 前後編の前編です:シリアス要素多めです
◆ 1話2500字前後です
◇◇◇◇◇
少女――ヨウ・エルディアの故郷は街外れの丘の上にあった。穏やかで美しいその街に、ヨウは兄と母の三人で暮らしていた。
少女が兄と共に街に降りたある日、丘の屋敷の方から火の手が上がる。燃え盛る業火は丘を包み、街へ下り、死者多数という凄惨な事件を引き起こした……。
月日が経ち、軍に入隊した白髪の少女は亡くなったはずの兄と再開する。
なぜ、街は燃えたのか。
彼らは何の為に戦うのか。
反乱軍の幹部なった兄と、國の軍隊に所属する妹――2人の邂逅から運命が静かに動き始める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無秩序な音の濁流から、あなたは何を掴み取るのか
現在三節まで公開。
知的でミステリアスな異世界軍事ファンタジーです。
冒頭、兄妹の断絶を予感させる悲劇的なフラッシュフォワード。
レジーナ・ド・ラナなる人物が“我々”読み手へと託したメッセージ。
その重厚な導入に、気付けば心を掴まれていました。
読み進めるとわかるのですが、本作は「異世界ファンタジー」でありながら、その「異世界」の構築が非常にユニークです。
まず最重要モチーフは「音」「言葉」で、それにまつわる仕掛けが盛りだくさんです。
音波・周波数は身分証明、位置情報、兵器応用と、文明の基盤すら支配する法則。
加えて<言霊>こそが力の証であり、文明の礎であるとも言う……意味深な断章が世…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かなのに、ずっと不穏。喉の奥に何かがつかえるような感覚。
17話まで拝読しました。
静かな物語なのに、読んでいる間ずっと、無意識に息を詰めてしまいそうな作品です。
派手な展開で煽られるわけではないのに、常に足元がじわじわ冷えていくような不穏さ。
読者だけが「何かおかしい」と気づいてしまう、あの感覚にやられました。
この作品は、設定をただ説明するんじゃなくて、
登場人物が「何を知っていて、何を知らされていないか」というズレだけで、
緊張感を作っています。
同じ街で同じ時間を過ごしているはずなのに、見えている世界が決定的に違う。
そのズレの積み重ねが、気づくと後戻りできない所まで連れていかれました。
特に印象に残ったのは「名前」の扱いでした。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!想いは遥遠く。炎が揺らめく世界の片隅で追憶のオルゴールが鳴り響く!
始まりは、國から遠く離れた郊外。
仲のいい兄妹の優しい記憶が、思い出のように描き出されます。
絵に描いたような平和な世界。
それを一瞬にして壊したのは、後の世で"オルド街虐殺事件"と呼ばれるような大事件。
あまりにも悲惨すぎるこの事件は、兄妹の絆が光るほどに嫌な色を滲ませます。
この事件で容姿が変わってしまうほどに心に傷を負った少女•ヨウ。
そんな彼女を棘の道へと進ませたのが、『オルドの亡霊』と呼ばれる噂話。
当時八歳だった少女はこの亡霊を探すため、軍人となり生きてゆくのです。
物語が進むにつれて明かされる兄妹の秘密。
記憶と想い。
さまざまな人物が織りなす、切な…続きを読む