概要
喜びも罪も、受け継がれた記憶が響き合い《残響》となり――
その性質によって人々は《正典》と《外典》に仕分けられる世界。
《正典》――それは英雄の記憶、秩序と平和の記憶、愛の記憶。
《外典》――それは罪人の記憶、混沌と戦争の記憶、憎悪の記憶。
どれだけ善良であろうと、外典の記憶を持つ人々は恐怖の対象。
彼らの居場所はどこにも無かった。
外典と判定され、世界の片隅で生きる青年・カズヤ。
ある朝、残響を持たない少女・アマネを拾う。
彼女の“空白”は本来あり得ず、世界そのものを揺るがす異常だった。
ふたりは追われながら、失われた残響の秘密と
世界の根幹を震わせる“綴りの異変”へと踏み込んでいく。
正典の人々は本当に“正しい”のか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!オリジナリティが面白い、読みやすくて残酷な世界のハイファンタジー!
序章まで一気に読了しました(序章までで、一つの物語として成立しています)
ファンタジーである今作、魅力的なのはその設定です。
人々は皆、世界の記憶の断片を宿して生まれる……それは正典=寿ぐべき記憶と、外典=忌むべき記憶の二つに分かれ、どちらを宿したかで運命が決まってしまう残酷かつ秩序だった世界。
外典の主人公と、世界の記憶をなくし空白となってしまった元正典の少女が出会い、物語が動き出す……
これを大きな幹として、オリジナリティのある設定が王道の物語に織り込まれています。次々とイベントが起き、バトルも楽しいので、序章ラストまで面白く読めました。
また、正典と外典という書物的なテーマか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!めっちゃ好き
はい。めっちゃ好きです。
素直な感想です。めっちゃ好きです。以上です!!
まず、「記憶」がテーマと言われたときに、それで運命が決まるって誰が想像するでしょう?
私はずっと「記憶」って「命の形」だと思ってました。でも本作は違う。「記憶」が「運命の形」を決めてしまうんです。
今を表現する媒体では無く、未来を表現する媒体なんです。
「光」が「時間(4次元軸)」を形成する物だと思ってたら、「20次元」だったみたいな話(ほんとに?)。
つまり、「相対論」で完結だと思ってたら、いきなり「超弦理論」が現れた、みたいなそんな衝撃(そんな話……?)。
加えて世界に張り巡らされた固有名詞と言い回し、表現…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「正」なるものは本当に正しいのか?記憶を巡る壮大なファンタジー。
自分のものではない何者かの記憶「残響」を人々が宿し、その性質で身分が隔てられる世界。忌むべき「外典」の残響を持つ主人公と「正典」の残響を失くしたヒロインの出会いから始まる本作。
「記憶」を主軸に据え、底見えぬ深みを感じさせる独自の世界観は読者を掴んで放しません。
それでいてサクサク読めるし、次の展開もちゃんと気になる。しっかり楽しめる異能バトルファンタジーです。
個人的に、あらすじみたいな作品タイトルが席巻する中にあって、たった4文字のタイトルで勝負に出た作者様のロックな反骨心に、心からの賛美を送ります。主人公が世界に反逆する立場から始まったのも、そんな反骨心に由来する……のかもしれな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!新世界観 x 無骨 x 重厚 x ダークファンタジー 処女作!?
初めて書いたとは思えない程、物語の設定と骨子が作られているのでフワフワした感じがなく、どっしりと無骨で太い良作。
これまで見たことがない設定なので、その世界観に入り込んだ時、脳内映像には「赤、橙、闇、光」が混ざり合った。
多少、感情描写の物足りなさはあるかもしれないが、作者の意図するところはきちんと伝わってくる事と、一話一話の適度な文字量の調節で素直に読み進めることが出来る。
変にブレず、このままの世界観と重さでラストまで走る事が出来れば、今後求められるだろう「重厚ダークファンタジー」に刺さる。
まだ読み進め途中ではありますが、完結まで頑張って欲しいです。
すみません、感想ベタで…続きを読む