RYCOLAS―喪失と再生の物語―

Kosmos

改訂履歴

本文の修正について(2025/12/20)

※初見の方はこの章は飛ばしてお読みください。


***************

皆様こんばんは。


このページでは初稿時からの修正箇所を記載しております。まだ拙いところも多く、公開後表現の修正を所々加えております。


筆者が想定している内容には大きな違いはございませんので、気になる方のみご覧ください。


◇◇◇◇


1.序節の視点変更(分かりにくさの為に改善しました)


元々序節のみ、一人称で展開しておりましたが、こちらを三人称に変更しております。

冒頭のみ下記に記載いたします。


旧バージョン:

 私の世界は、無秩序な音の濁流にあった。


 炎の轟きも、崩れ落ちる草木の音も、遠くで響く銃声も。

 すべて遠い世界の出来事に思える。


 どれほどの悲劇も惨劇も関係ない。心を占めるのは、ただひとつ。


 燃え落ちる木々の間に、一人立つ少年の姿が揺れていた。

 その姿は陽炎かげろうのように揺らめき、触れた手の指先からこぼれ落ちていく。

 焦げた空気に喉を焼かれ、声は掠れて言葉にならない。

 ……


新バージョン:

 この世界は、無秩序な音の濁流にあった。


 幾千もの音が溢れかえり人々をいざなう。


 そしてその世界の片隅に、小さな田舎街があった。

 

 網状に張り巡らされた狭い街道にはケヤキが立ち並び、その合間を縫うように、淡い色合いの石造りの家と木造建造物が所狭しと並んでいる。

 

 無秩序な自然と計略的な美の両方が備わった街だった。


 名をオルドと言う。


◇◇◇◇


2.「01.首衛官」の【】内の句読点を修正


旧バージョン:

【X16年8月25日。ヨウ・エルディア、殺人鬼ガーターを捕縛.支部に派遣される数日前の出来事である】


新バージョン:

【X16年8月25日.ヨウ・エルディア,殺人鬼ガーターを捕縛.支部に派遣される数日前の出来事である】


◇◇◇◇


3.08.「茶髪の青年」のとある一文


旧バージョン:

 古いアルバムを開いた拍子に見知った景色が視界に映る……そんな感覚。

新バージョン:

 言葉が彩る音階コードを頭の中でそっと再生ノックした。


◇◇◇◇


4.08.「茶髪の青年」音の変換について


修正前:

1. 10音階

 ノア・エルディア――Noa Eldia――14, 15, 1, 5, 12, 4, 9, 1――14, 15, 15, 12, 36, 13, 1――DEEFBZCA → (母音が3つと、子音が4つ……名前にならない)


2. 6音階

 ノア・エルディア――Noa Eldia――22, 23, 1, 5, 20, 4, 13, 1――22, 23, 15, 20, 41, 31――EFBCPJ → (名前を作るには……母音が足りない)


**********


修正後:

1. 6音階

 ノア・エルディア――Noa Eldia――21, 22, 0, 4, 15, 3, 12, 0――――21, 22, 04, 15, 31, 20――D, E, E, B, J, C → (母音が2つと、子音が4つ……名前にならない)


2. 10音階

 ノア・エルディア――Noa Eldia――13, 14, 0, 4, 11, 3, 8, 0――13, 14, 04, 11, 35, 3, 0――D, E, E, B, Z, D, A → (Zed Beu(ゼッド・ビュー)? 格好悪いか……)


◇◇◇◇


5.12話 ハク・オルディア


ハク視点の文章を全て除外しました。三節公開時に12.5話として修正したものを再投稿する予定です。


「四談会議」の説明と「親衛隊」というワードをを除外しました。


◇◇◇◇


6.――拝啓――


旧バージョン:

 でも、それは違うのではないでしょうか。

 言葉にしなければ叶わない。

 言葉にするほどの覚悟がなければ、叶わない。


 ――だって言葉にするだけで叶うなら、私だってこんなに苦労はしないでしょう。


 それでも、何度も言葉をつづってしまうのは、哀れな自戒ゆえでしょうか。

 

 それとも、本気で信じてしまっているのでしょうか。


 この言葉はいつかあなたに届くでしょうか。


新バージョン:

 だからでしょうか。

 望み薄だと分かっていてなお、しつこくつづってしまうのは。

 だからでしょうか。

 こうして何度も言葉ねがいを繰り返してしまうのは。


 私が願えば、言葉にすれば、本当にそれは叶うのでしょうか。


 この言葉ねがいはいつかあなたに届くでしょうか。


◇◇◇◇


7.01.首衛官


タイトルコール以下を修正しました。修正箇所冒頭を下記に記載します。


旧バージョン:

 X16年9月1日。

 朝露の爽やかな香りが空気に溶ける時間帯。

 町の中枢から外れた國境こっきょう沿いの渓谷地帯には、急峻な渓谷を跨ぐように白い巨塔が建っていた。


 ――こくめい連合軍れんごうぐん――


 この大陸せかいにある4つの大國、その國家間の統制と治安維持を目的に設立された組織である。


 ヨウは上司の命令で、こくめい連合軍れんごうぐんのとある支部に足を踏み入れていた。

 

 黒く重厚な門戸には、くにの盟約を象徴する4つの印章が彫られている。

 ヨウは一拍その印章を観察し、その重みを嚙み締めた。

 ……


新バージョン:


 朝露が降りた爽やかな香りにヨウはゆっくり瞼を開いた。


 眩い日差しに目を凝らせば、国境を隔てる急峻な峡谷地帯と、その峡谷を跨ぐように設立された白い巨塔が視界に入る。

 その建造物の手前には黒く重厚な門戸が立てられ、大國間の盟約を象徴する4つの印章が彫られていた。


 それはこの軍の中立的な立場を示す印章だった。


 ――國家間の統制と治安維持を目的に設立された軍事・統治機構。


 正式名称「國盟連合軍」。


 ヨウは一拍、その印章を観察し、その重みを噛み締めた。


 

 X16年9月1日。


 ヨウ・エルディアこと白髪の少女は上司のとある命令で、軍の支部に足を踏み入れていた。 



2025/12/20。Kosmos。

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