ノウセ

【人間社会で働いている、スーツ姿のゴリラ――！？】 　都会のジャングルを颯爽と歩くのは、 スーツを着こなすインテリゴリラ、主任（ゴリラ）！ 　手帳もスマホケースもバナナ型。 …

「この世界からも、記憶からも、消えている人がいるって言ったら、信じてくれますか……？」 おとぎ話のお姫様のような儚げな雰囲気の少女、姫花が、変人と名高い恭弥の研究室を訪れて言った…

結城エマ、20歳。元気が取り柄のデビュー1年目の女性騎手。 目標は新人賞。そして、何よりの夢は、故郷である北海道・高辻牧場の馬で勝利を挙げること。 しかし、同期が皆勝ち星をあげる…

　「どんな女も美しくする」――女性の化粧から衣装の選定までを行う万華楼（ばんかろう）は、都でそんな大評判をとっていた。万華楼で働く十八の少女である紅珠（こうじゅ）は、日々を心から…

自業自得の話です。 ⚠倫理観に欠ける残酷な描写を含みます。苦手な方はご注意ください⚠

不登校の中学生の「僕」はある日、シルバー人材派遣で働くトクさんと出会う。上品で穏やかなトクさんに導かれながら、「僕」は成長していく。

アメリカの公立高校に通うオリバーは、アメリカを体現するような青年、ヘンリーの道化だった。ある秋の日、オリバーはヘンリーを殺してしまう。 その場に一人の女子生徒が現れ、彼に問う、一…

不老不死のふたり。男の諦めきれない死への狂愛と執着、そして男を幾度となく殺してきた女の恋の物語。 彼らの夢は、叶うはずのないものだった。

空の”上”に憧れる二人の兄弟、クリアとアラタ。 核病に罹った兄の夢を叶えるべく、天才の弟はロケットを作り上げる。 抑圧された欺瞞世界からの脱出をもって兄弟は生まれなおす。 「こん…

25歳、会社員。 普通に生きているけれど、消化できない苦しみがある。 きっとみんなそうだ。私の苦しみなんて、大したことない。 でも、 どうにかしてしまいたかった。

【カクヨム甲子園2025 ショート部門 大賞】 物理的な「辻褄」を利用して物事の調和を取り、本質を見えにくくする「整合士」。 整合士の営業所で研修社員として働く永褄は、所長の辻と…

我が高校が誇る王子様みたいなイケメン、白鳥君。 彼には、周囲の人間をときめかせると薔薇をまき散らしてしまう、という特異体質があり——。

ハヤブサが海を渡る話

面倒な人間関係を、自らが作り出した影の人格に任せて生きている中学生の少年、颯真。 彼は、同じような悩みを抱え、唯一心を許せるクラスメイトの少女、由貴と隠れて談笑する日々を送ってい…

昭和の片隅に佇む小さな町。人々の暮らしはどこか懐かしく、時間はゆっくりと流れていた。主人公の千景（ちかげ）は、小学生のころから大切にしてきたビー玉を手に、毎日町を歩いている。光を…

亡くなった祖母の京都の染め糸屋をついだ麻琴（まこと）は、ピンチだった。 常連客は高齢でどんどん店からはなれていく、おのずと店の売上は右肩下がり。 東京の母からは、店をやめて帰…

2040年の東京。役所に勤める田村は、うつ病の過去を抱え、職場で居場所を失っていた。 そんな彼が任されたのは「反乱アンドロイド銃撃業務」――通称〈熊撃ち〉。 機械を壊すことを拒む…

美夜日（みやび）女性・３５才は、絵を描くことが大好き。彼女は夢で見た情景を絵に描くのだ。そう、彼のサルバドール・ダリ先生よろしく。 美夜日はある日、ハッとする。

　地球の自転加速によって、重力が反転した終末世界。 　天を覆い尽くす大地と、奈落と化した空。『逆さまの東京』。人々は地上を捨て、地下鉄を繋いだ都市〝メトロジェイル〟を築く。 　…

彼女はわたしのことをルシアと呼んだ。そして、わたしは彼女と呼んだ。わたしたちの生きる世界はいつも透明な膜で隔てられている為、その先にいる彼女のことをわたしはいつも遠巻きにみていた。

おばあちゃんが残した、四季を封じ込めたようなお茶と、おばあちゃんのお店の常連ツラノ。１日が１年にも感じる、不思議なお茶会が始まる──

※番外編含め完結しました！※ ※第８回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞／角川文庫キャラクター文芸より刊行しました。現在、FLOS COMICにてコミカライズ連載中（漫画：宮…

両親と離れて暮らす中学3年生・片倉秋生（かたくら あきお）は、引っ込み思案な自分を変えられず、ただ日々をやり過ごしていた。 そんな彼の唯一の楽しみは、担任の皆川夏海（みなかわ な…

「悠、捜査に協力してほしいんだけど」 上央大学に通う悠一は、捜査一課に所属する姉から、連続殺人事件の捜査協力を申し込まれた。 どうやら犯人は上央大学に通う学生のようで……？ …

文学作品即売会への憧れが高じた筆者は、生来の引っ込み思案を無理やりに押し込めて、ついに「2024年・2025年文学フリマ福岡」へと足を運ぶ。彼がそこで目にし、感じたものとは… 「…

【カクヨム金のたまご！いただきました！】 毎日何もせず、ただベンチに座るだけ。そんな自分を変えられないし、変えようとも思わない──。 学校をサボり公園のベンチに通いつづけ、入学…

※11/29　大幅改稿＆改題の上書籍発売 「軍人王女の武器商人　危険で胡散臭い男の重愛を知るまで」（角川ビーンズ文庫） 改稿の関係で書籍とWEB版は一部内容が異なります。 人間…

下町の居酒屋「鈴乃屋」で突如起きた殺人事件。その発端は“唐揚げにレモンをかけるか”という些細な論争だった。犯人の芳賀はレモンをかける行為を“唐揚げへの冒涜”と断じ、ついには客を刺…

カクヨムコンテスト11短編・応募作品。 カクコン10短編、中間選考突破作品。 カクヨムSF短編部門・年間1位(2025/12/01現在)。 二十歳の引きこもりエスパー・梓由美…

月のあかるい晩の浜には、ふたりの童子が鞠とともに舞うのだと、幼いころに聞いた物語。 情念にとらわれし三人の果てを描いた、和風幻想掌編です。

朝が生まれた。梨紗子は毎朝、そう口にした。 くじらの胃の中のようにすっぽりと開けた空間が広がる家で夫と2人で暮らす梨紗子。以前は明日美という名の娘と三人で暮らしていたが、今はも…

あの日、助けてくれたお兄さん、大好き。今はどこにいるのですか。 孤児院で育ったリゼットは、戦場で自分を救ってくれた兵士ジョミナイを兄のように慕い、手紙を書き続けている。朗読士に…

「仮面」というお題で連想したお話です。 仮面ライダー愛の皆様も、ショッカー派の皆様も、どうぞよろしくお願い致します。 千織@山羊座文学様の自主企画 第３回山羊座賞の参加作品です…

せっかくの休みの日は、歩こう。 どうせ一人なのだから。誰も止めない。誰も咎めない。 いや、一人だから、どこへでも行ける。 孤独を究めよう。憂いが晴れるほど、歩くのは楽しい。

だいぶ昔。ふと思い立って、山へと足をむけたことがある。 紅葉のはなやぐ美しい道、その果てに白くおどる滝。日が傾くまでそれを眺め、帰り道はすでに暗く ――― そこで、彼らを見たのだ…

猫は私にとって忌避すべき存在でありながら、人生の節々で必ず寄ってきました。台風の夜に泣きながら追いかけてきた子猫、捨てられても帰ってきたシャム猫、孤独な部屋を巡回した放し飼い猫、…

どこからイメージが迷いこんで来たのか、書き手も少し困惑している作品。

雲原高校には白狸が住んでいる。人工知能PONTAを搭載した狸ロボットのポンタのお世話係、AI部で宇咲皐月はポンタの面倒をみていた。 中間テストの最終日を控えたある夜、全校生徒の元…

果てなき溟（うみ）の底の底、まったき闇の深淵にとぐろを据える巨螭（おおみずち）は、ほんの気紛れに、空にかがやく月をひと吞みにしてやろうと思い立った。 和風ファンタジー、中編です…

「音」それは、この世になくてはならないものだった。

※この作品は『顔の見えない世界に降りそそぐ君の光』（4/25角川文庫より刊行）の原作であり、第3回魔法のiらんど創作恋愛コンテスト奨励賞受賞作品です。 出版にあたり改稿を重ね、…

八年前、友人が首を吊った。私に死ねと言われたからという遺書を残して。

高２の璃子は、ごく普通の女の子。 少し特別なのは、音楽が大好きでバンドを組んでいることと、親友の好きな人に片想いしていること。 つらい恋に苦しむ中、璃子はバンドメンバーの遊佐く…

この小説は、「猫が見る」ことばかり集めた小説です。 ある時はじっと。またある時はじろりと。そしてまたある時はちろちろと。そんな猫がこっちを見ているお話が詰まっている短編集です。 …

正しさの名のもとに離れることを選んだ男。 泣かれることも、罰を受けることもできなかった彼は、 いまも“道しるべ”を掲げたまま生きている。 ――それは、いつか帰る人のために 誰にも…