水族館の青くて重い水槽と、憂鬱や不安感の重さが重なって綺麗な世界が描かれていました。普通や固定観念に束縛されながらも息をしていく主人公の姿が凄くリアルだったと思います。
それほど感情の解像度が高い作品です。まさに我が身我が事のように感じられる、臨場感あふれる文章。名作の条件を再読に耐えうる事とするなら、間違いなく本作は名作です。純文学の名に恥じぬ純文学だと思います。これを読まないのはもはや損と言っても過言ではない。そう思わせてくれるほどの作品でした。胸を張っておすすめします。
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