Musica＊Classica

音楽の名門・阿保路音学園。
その中でも最も謎めいた寮――パッション寮に集められたのは、問題児と噂される四人の生徒だった。

音楽に自信を失った少年・符楽森坼音。
“悪魔”と呼ばれ、ヴァイオリンを持たないヴァイオリニスト・イヴォナ。
人前で弾くことをやめた天才ピアニスト・鍵宮白音。
そして、どこか飄々とした金管奏者・青中共史。

彼らの日常の裏側で、坼音はもう一つの世界――
音楽が人の姿を持って生きる世界〈ハルモニア〉へと足を踏み入れる。
そこで彼を待っていたのは、不協和音との闘いと、
「指揮者（マエストロ）」という宿命だった。

音楽は、生きている。
傷つき、迷い、それでも誰かの心を動かすために鳴り続ける。

これは、
才能を失った少年少女たちが、音楽と恋と革命に出会う、
クラシック×学園×異世界青春譚。