概要
世界が終わり、死して目覚める。冒険はこれからだ!
地球が突然、謎の黒いアゲハ蝶に飲み込まれていくという未曾有の崩壊を迎えた。街も人々も、まるで粉末のように瞬く間に消滅し、すべてが絶望のうちに終わりを告げる。高校生として平凡な日常を送っていたマコトも、黒い蝶に襲われた瞬間、自分の世界がどうしようもなく崩れ落ちるのを知覚した。何もできず、呆然としているうちに視界は闇に閉ざされる。自分は死んだのだろう――そう思うのに時間はかからなかった。
ところが、次にマコトの意識が戻ったとき、そこはまったく見覚えのない遺跡のような場所だった。彼の目に入るのは複雑な紋様が刻まれた石床と、不吉な煙が漂う祭壇。そればかりか、身体が妙に軽く、よく見ると小さな手や細い腕が自分のものであるらしいと気づく。どうも高校生の姿より幼くなっていて、そのうえどうやら鼓動すら感
ところが、次にマコトの意識が戻ったとき、そこはまったく見覚えのない遺跡のような場所だった。彼の目に入るのは複雑な紋様が刻まれた石床と、不吉な煙が漂う祭壇。そればかりか、身体が妙に軽く、よく見ると小さな手や細い腕が自分のものであるらしいと気づく。どうも高校生の姿より幼くなっていて、そのうえどうやら鼓動すら感