夔之宮 師走

　ある日、天井に張り付く顔に気付いた。顔は告げる。 　「明日は~」 　……お楽しみいただければ、幸いです。

【一話完結】 昔々の物語。住み着いた家々に幸福をもたらす座敷童は、こちらをじっと見つめる視線に気づく。自分の姿は誰にも見えないはずなのに。

霊感がまったくない僕と、強い霊感を持つ妻。 先代猫ロスに陥っていた僕たちは、とある動物病院から一匹の保護猫を譲り受けた。 僕と妻と一匹と……の暮らしを、少し切り取りました。

三十歳を過ぎて初めて正社員になった男。 仕事内容も待遇も申し分なく、会社が用意した住まいには食材まで揃っていた。 男は冷蔵庫にあった銀色の食品保存袋を開け、すき焼きを作る。 人生…

好き勝手書いた。 放課後の教室で主人公のヒズメが友達のダイスケに好きと言わせるため悪戦苦闘する話です。

北　流亡様の自主企画向けに作成した作品です。 同じプロットで書いてみよう！ https://kakuyomu.jp/user_events/822139836968391787

喫茶店”すのうどろっぷ”の店主、矢上亘には傭兵だった過去がある。 そして十数年振りに帰り着いた日本で平穏と静寂を求める日々を送る今も、過去は矢上を見逃してくれない。”すのうどろっ…

地方の中堅大学に通う一年生の"私"は、周囲に秘密で仮面浪人をし、名門大学への入学を目指していた。 「私はここにいる人たちとは違う」——そう信じていたのに、奇妙で愛すべき文芸サーク…

料理教室に現れたセールスマンの男。 彼が紹介する魅力的な商品が、その教室に議論と恐怖を呼び起こす…

※北流亡様の素敵企画『同じプロットで書いてみよう！』への参加作品です。 ……ただし、これはたぶん反則すれすれ。 いや、もしかしたら思いっきりアウトかもしれません。 一応、北流…

……限界だ。 婚活は10連敗、友達はすでに結婚していて、コスチュームもキツくなってきた。 私の名前は花ヶ崎みゆり。 20年前から魔法少女をやっている私も、今や一人スーツを着て婚…

金曜の夜、高層マンションの一室。一週間の仕事を終えた「あたし」にとって、恋人と手料理を囲み、お決まりの刑事ドラマ『お疲れ様刑事』を見る時間は、ささやかな幸せの儀式だった。 しかし…

これは、「ダンジョンクエスト」というゲームの中で、街の入口で挨拶をするだけだった、ただの「街の住民Ａ」ことモブキャラのモブ子さんが、裏ダンジョンのボスに成り上がるまでの物語でござ…

※こちらは北流亡様主催の自主企画「同じプロットで書いてみよう！」参加作品です。 ちゃんとトルコ料理も出てきます。 【自主企画】 https://kakuyomu.jp/user…

　港町・神居市の片隅に、静かな喫茶店「すのうどろっぷ」がある。 　その店主・矢上亘は、かつて戦場で名を馳せた元傭兵だ。今は硝煙の匂いを捨て、深煎りのコーヒーを淹れる日々を送ってい…

※本作は、たねありけ様主催の自主企画『月の清掃隊』参加用の書き下ろし作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/82213983754517765…

六月の夜、雨の中を歩く女子高生・美砂と理央。 彼女たちが引きずるボストンバッグの中には、同級生であり、恋人の安田明の遺体が入っていた。 二人は罪を隠すため、"死体を消してくれる魔…

無責任な優しさが、他人の視界を塞ぎ思考を奪う。 他者との距離が近くなった一方で、それゆえに生まれた現代病が主人公を襲う。 悲しいかな私もこの現代病に侵された一人ではありますが.…

神居市北区にある喫茶店すのうどろっぷ。 客が全く来ない喫茶店の元傭兵マスターと、女子大生アルバイトが織りなすほろ苦いお話し。 いや、そこまで苦くもないか。人様のふんどしでとる相撲…

※本作は、北流亡様主催の自主企画『同じプロットで書いてみよう！』参加用の書き下ろし作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/8221398369…

私が棚に置くのはどれも不穏な物語。 一度手に取って見てはいかがでしょうか？ 良質な読書体験を保証いたします。 ※基本1話完結の短編集です

あるホテルのレビューが、なにかヤバそう。

大好きなお姉様。これからもずっと一緒ですよ。

※企画趣旨説明とあとがきは、近況ノートへ移動させました。 北流亡さん自主企画『同じプロットで書いてみよう！』参加作です。 https://kakuyomu.jp/user_e…

元傭兵：矢上、誘拐された女子大生を救い出す。～冬蜂なりの解釈・書き方で書いてみました～15,000文字

祖父の家にある桜の古木は、春が訪れるたび見事な花を咲かせる。ある年、祖父がぽつぽつと語ってくれた。あれはタロウが咲かせてくれているんだ、と――。 【1分で読める創作小説2025…

「丼象徴学」特別研究員の安曇みなみです！ 皆さん、歴史的事件の目撃者になる準備はいいですか！？ 2025年、カクヨムに突如として勃発した文化爆発、通称「第一次イクラ丼大戦」。そこ…

アンドロイドが人権を得て数十年。2100年代後期ドイツでは、アンドロイド研究・開発企業の不祥事疑惑――その告発事件を皮切りに、良好だったアンドロイドと人との関係には溝が生まれ始め…

毎週金曜の夜、図書館にだけ現れる謎の客。 彼はいつも同じ窓際に座り、外の夜をじっと見つめている。 声をかければ、顔をこちらに向けて言うのだ。 「君も、もうすぐ出られなくなるよ」 …

ホラーというより、シニア世代にはなつかしいおはなしになるでしょうか。 コロナ禍終焉を祈願しつつ、書いてみました。

あらすじ 在宅で校正の仕事をする高橋健太。人との交流がほとんどない彼にとって、唯一の慰めは、双眼鏡で向かいのマンションに住む女性の生活を垣間見ることだった。罪悪感を覚えながらも、…

里山近く長閑な田園風景の中に。土地の地権者の所有と思われる、ぐるりと白い海鼠壁を巡らせた大きな御屋敷がある。 　そこにある日、鯨幕が延々と張られているのを見た。その不吉な光景は、…

救いのない童話風のショートストーリー。 【姉妹作品】魔女が生まれるとき https://kakuyomu.jp/works/16818792435577811746

十年に一度だけ地球の近くに訪れるシルフィード彗星。同級生の大輔に誘われてその彗星を見に行った私は、彼から不思議な話を聞く。彗星を見た者は、魂を他の惑星へと連れて行かれてしまうとい…

病弱な小太郎は母を食べ鬼と化す。人を喰らい続ける中、鬼を討つ「久遠」に出会う。母への想いを抱え、己の罪と向き合う小太郎の最期に待つものは……

僕が出会ったその不思議な少年は、真冬の夜、雪がちらつく公園で一人佇んでいた。　君は誰？　ここで何をしてるの？　笑ったまま何も答えてくれない君。　次の日が来ても、僕は君のことが気に…

その立場上、個人通信手段を持つことができない貴方へ 電脳の海に流しておくボトルメールです。

田舎町に住むメアリー・ブラウンは、生きる意味を見失い自殺する。しかしどういうわけか、彼女の命は蘇ってしまう。 ゾンビでも吸血鬼でも救世主でもないメアリーは、ただ一人で死にたいだけ…