処刑台から始まる宮廷ミステリー。フィンドレーとマーサの間に積み重なる信頼がいい。嘘を見抜く男と、本音を隠せない侍女。正反対の二人が、敬意と信頼から距離を縮めていく描写が丁寧です。そして事件では、人は分かりやすい筋書きを真実だと思いたがる。その心理が冒頭の処刑台へどう結びつくのか、最後まで追いたくなる物語です。
回を重ねるごとに味わい深さの増す作品だと思います。