概要
電車の空席なんて、座る為にあるわけで
仕事帰りの疲れてる時に、偶々空席を見つけた。
ツイてるよな!
……ツイてる、よな?
お楽しみいただければ幸いです。
ツイてるよな!
……ツイてる、よな?
お楽しみいただければ幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!知りようのない規則が、その席には敷かれている。
本作は、疲れた会社員が満員電車の中で見つけた空席に腰を下ろした瞬間から始まる物語だ。
物語の中で、人は死なない。
怪物も来ない。呪いもない。
本作で描かれる恐怖は〝ルール〟だ。
人間は社会的動物だと言われる。
社会とは規則を守る集団を指す。
だから人は、その場のルールを知ろうとする。
本作では誰もが従う奇妙なルールがある。
なのに、誰も主人公にそれを教えてはくれない。
皆がルールに従う理由もわからない。
本作を読む者は、理不尽に社会の常識から排除されている主人公の恐慌が伝わる。
それが、むやみに怖い。
〝何で座るんですかあ?〟
この言葉が反復されるにつれて、主人公の周りは現実感を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!空いてる理由はなんじゃろな?
主人公はお疲れ気味なんです。
でも疲れる自分を冷静に分析できる、しっかりした人なんです。
その彼の前に、電車の空席がひとつ。
やったー!と座るわけでは無いんですよ、彼。
色々心の内で「乗車は一駅だけど」とか「周りに妊婦さんいないし」とか考えちゃうんですよ。
そこはかとなく読み取れる、彼の根本にある生真面目さ。それで座るんですよね
空席に。
日常でありそうな、状況。
日常で言いそうな、心の内の言い訳。
大きな罪悪感があるわけではないのに、なんとなく言い訳しちゃうのが、なんだかとってもリアルなのです、が。
唐突に来る非日常な状況に、背筋が冷たくなりました。
そして最後のひと言。
空席は…続きを読む