概要
「ねえ貴方、『氷女』って知ってる?」
「氷女はね、男も女も犬でも猫でも構わずに氷漬けにするの」と、名も知らぬ女が云う。
……ホラー、というか怪談なのですが、なんだかお笑いのような気もしてきました。お楽しみいただければ、幸いです。
……ホラー、というか怪談なのですが、なんだかお笑いのような気もしてきました。お楽しみいただければ、幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ついつい想像してしまう。氷女の心の内に、どんな想いが芽生えていたのか
なんという切ない、というか世知辛いことか……。
主人公の身に起こった出来事。起こってしまったと「察して」しまったこと。それを思うと胸が締め付けられるような心地がします。
主人公は一人の文士。出版社の編集であるY氏に原稿を読んでもらうと「これは文字の羅列」と酷評されてしまうレベル。
辛辣な言葉を投げかけられ、鬱々とする主人公。そんな彼は「氷女」なる怪異についての話を耳にするが……。
この結末を迎えた後、主人公がどのような選択をするのだろう。どんなことを思って生きていくのだろう、とかついつい想像してしまいます。
編集のYさん。彼は冷徹な酷評をする人間のようにも見えるけれど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真夏の怪談。溶けない氷の幻想
売れない三文文士の男。
何度も 小説 を持ち込むも無碍にされては
トドメとばかりにカフェで売れっ子作家が
編集者との膝突き合わせた面談をしている
所にでくわす。
自暴自棄とも言える程に、飲みつけぬ
酒を煽り…。
気付けば自宅の畳の上。
白い女が微笑いかける。
一体、何者なのか。次第に鮮明になる記憶を
辿っては思い出したくもない惨めな
記憶までも穿り出す男。
冷っこい 冷っこい
夜の蹙まに 氷売り の声が響く。
マドンナ・リリーの様な清楚にして何処か
コケティッシュな女の口が吐く
煙管の白さは夜の帷内へと消えて行く。
氷女に雪女ほどの慈悲はなく、ただ興味の…続きを読む