概要
見つからない音を探すうちに、日常が崩れていく。
街角で耳に入った、ほんの短い音楽の断片。翌朝からそれが脳内で繰り返され、通勤中も仕事中も、生活の隙間に割り込んでくる。曲名を突き止めれば落ち着くはず――そう信じ、配信や番組を片っ端から当たるが、どこにも答えがない。止められないのに、見つからない。説明もできないまま、管理職としての精度は少しずつ削られ、眠りも削られていく。
「些細な引っかかり」は、いつの間にか日常そのものを揺らし始める。
「些細な引っかかり」は、いつの間にか日常そのものを揺らし始める。