雨に霞む横断歩道に佇む一人の女性。
小さな折り畳み傘を握りしめて、白と黒の
横断歩道の淵に立つ。
いつまで経っても信号は赤のまま。
青に替われば渡って征くつもりだ。
それは 決意 ではなく、只の慣性として。
荒ぶれ果てた気持ちではなく、決意へと
戻って来ては又、雨足に滲む信号の赤い色。
作者の物語にはよく 橋 が登場する。
それは、此岸と彼岸を結ぶ 架け橋 でも
あるのだろうか。
韋駄天の烏丸。
仕事の次手と、声を掛けては余計に仕事を
貰って来るのは デキる営業 の一端。
是非とも【返りの手紙】【不幸の手紙】と
併せてご覧頂くのが良い。そしてこの
小さな物語が、実は壮大な 百鬼夜行 の
支流である事に驚愕されたい。
安全第一。
安全に運転できるように、補助機能で、安全対策がなされた自動車。
けれど、そんな自動車も、ハイパワーかつ、鋭い加速といったスポーツ性能も併せ持つ。
より安全に、より快適に、
そして、スポーティに。
デタラメな気がする。
けれど、車を買うとき、安全性能を重視しつつ、スポーティなドライビングを求めてしまう。
小さい子どもが、横断歩道を手を挙げて渡る。
ニコニコと、かわいく、規則正しく。
高速道路。
区画整理された、広い道路。
ソコで、多少アクセルを踏むのは構わない。
けれど、横断歩道。
信号のある交差点。
歩行者が、
小さな子どもが、
ニコニコとかわいく、
規則正しく、
手を挙げて、渡る。
そのかわいさを愛でよう。
その規則正しい姿をたたえよう。
暖かい家庭に、
小さな子どもも、
ドライバーも、
ただいまと帰り、
おかえりと迎えられる。
そんな、小さな幸せを守ろう。
そんな小さな幸せが、
この世で1番尊いモノだから。
このお作品を読ませていただき、
心から、そう思った。