いや何ね、実に、軽く話は、進んで行くのです。でも、立ち止まって、読んで見たら、日常に潜む、何気無い恐怖。それを、あたかも、おとぎ話のように、軽妙洒脱にさらりと書かれているのです。ニノ前先生には、「カクヨム」自体が、文字を書く、遊び場のようになっていたようですね。最早、余裕すら感じるこの小説です。「読まなくて、どうすんでえ」、って声が聞こえて来そうです。
作者の他の作品にも登場した、飛脚の烏丸が再登場。ぶっきらぼうなようで、どこか憎めない烏丸が、今回も特別な手紙を届けに現れます。ただ届けるだけではなく、彼なりの不器用な気遣いを添えて。ぜひ、ご一読を!