「円城塔賞 カクヨムコン11短編」を含む小説

　時は三十六世紀。宇宙進出を果たした人類は、終わりの見えない異星人との戦争を繰り広げていた。 　様々な兵器が無効化されていく中、偶然発見された武器。それは短歌だった。 　いま…

〖報告書#677〗 最近は大人しい。独語が激しくなっているが生体に特に影響はない。鎮静剤の利用も減ってきていて、薬剤部からのお叱りも減って何よりだ。 人造天使、いったいいつ出来上…

馬締仁生（まじめにいきる）32歳童貞非モテ彼女いない歴年齢。真面目だけが取り柄の俺が会社のマドンナにデートに誘われた！　信じられない気持ちだが嬉々として準備をした俺。 そしてデー…

12/21　日間＆週間ランキング1位獲得。 さぁ、始まった参りました。カクヨムコン11。もしくは、カクヨムコン11短編。 そのなかでも一般文芸クラスタには第二回円城塔賞が待ってい…

『異常論文』が好きといった、かなり絞った読者しか想定していません。大真面目にふざけた論文体裁の哲学SF／思弁SFです。 　カクヨムコン11短編部門、お題フェス2週目「卵」 …

　私と貴子は日頃のストレスを発散するために山へドライブに。 　季節は八月。新卒一年目で迎えた初めての長期休暇。 　国道を走る車はやがてあるトンネルへと差し掛かる。 　カクヨ…

謎の古代遺跡から発見されたという、奇妙な怪物像を手に入れた古物商。 彼の身に悲劇が忍び寄る。

鳥という生き物が絶えた世界。 今日も森の中の小さな家では、子どもたちが空を飛ぶ夢を見る。

高校一年生の堤由成は、とある目的をもって化学準備室に忍び込む。 無人だと思っていたそこには、変な女がいた――。 舞台は一九九五年、とある高校の化学準備室。 そこで始まったのは、…

寝たら明日が来ると思うと寝たくない。 土曜日の夜の静けさは、主人公に安らぎを与えはしない。仕事のない日曜日は母が家を訪ねてくるからだ。

　昭和二十年七月、大分海軍航空隊。連日の空襲で焦土と化した基地の一角で、主計中尉の佐々木は戦死者の遺品整理に明け暮れていた。 　ある日、佐々木は未帰還となった山崎大尉の遺品から…

AIが“外れ値”と切り捨てた、たった一度の魔素共鳴。 再現性ゼロに倫理違反も合わさり、誰も信じてはくれない。 ——それでも、アスタだけはその現象を捨てられなかった。 技術フォー…

雑誌のコラムとオカルト雑誌の面を借りて文筆をする田川はライターのはしくれだ。そこに出入りする親族の所と記事を作っていた。編集長の田川はどこからか拾ってきた歌「あんころ餅」を作業中…

高校生の「俺」は、見知らぬ少女から奇妙な箱を手渡される。 『願いの函』――合言葉を唱えれば、どんな願いも一つだけ叶うという。 半信半疑のまま俺が願ったのは、片想い中の女の子＝七条…

人里離れた山の中に暮らす主人公は、ふとチーズケーキを買いに行くことを思い立つ。

鳥御門家の鳴々緒は、十六の歳に初めての産卵をした。 その家の女たちが産む卵は、万病に効くと言われており──。

カクヨムコン11、お題フェス【未知】参加作品です。

私は夫が大好きだ。ひょんなきっかけであなたをおせんべいにして食べてしまおうと思った。 だから私はあなたに圧をかける……。 【カクヨムコン11短編】エントリー作品。 ＊この作品…

古文の苦手な奈穂は、家庭教師にそれをやらせようと企んでいた。 ところがやってきた家庭教師は生真面目で化粧っ気のない大学生で、奈穂の質問にも真面目そのもので返す。奈穂はなんだか苛々…

突然、仕事も友人も失い、生きる意味を失った「僕」は、祟りの神を自称する少女と出会う。 「僕」と少女の出会いは、お互いの孤独を埋めていくが… 全4話完結。毎日投稿です。