rona333（中西　六和）

大坂夏の陣において、津和野藩主・坂崎直盛は将軍・徳川秀忠の娘、千姫を炎上すら大坂城から救出した。その褒美として直盛が何を望んだのか。それは誰にもわからなかった。直盛の友人である柳…

平安時代末期、平清盛の甥、平経正は仁和寺に稚児として入る。仁和寺の門跡、覚性法親王は経正に琵琶の才を見出し育んだ。やがては「青山（せいざん）」という名器の琵琶を経正に授けるほど、…

🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳 ここは『カクヨムの森』🌳🌳 Web小説家を目指すミケ🐱と森の動物たち🐰🐻🦊が楽しく暮らしています🏠🎉 耳を澄ませば、彼らのにぎやかな声が聞こえてくるでし…

🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳 ここは『カクヨムの森』。 Web小説家を目指すミケ🐱と森の動物たち🐰🐻🦊が楽しく暮らしています。 耳を澄ましてみましょう。彼らの話声が聞こえてくるハズです…

一ノ谷の戦いのあと――元暦元年（1184年）8月、源義経は京の守護に任じられていた。折りしも西海では平知盛率いる水軍が、鎌倉の派した土肥実平を撃破し、意気を上げていた。一方で伊勢…

治承三年二月四日（一一八四年二月四日）、鵯越《ひよどりごえ》。源義経は麾下七十騎とともに、そこから間道を抜けて、一路、福原をめざしていた。　史上、一ノ谷の戦いといわれるこの戦いで…

かつて「ひぐらしのなく頃に」という同人ゲームがありました。最初は暇潰しのつもりだったのに――はまってしまった理由は何なのか、当時を振り返ってみました。

鎌倉時代末期、元享二年（１３２２年）初夏。得宗（執権北条家）被官（ひかん）の兵衛（ひょうえ）は、辰砂（しんしゃ。薬、赤の顔料）を売るために、六波羅探題の命を借りて渡辺党を討つ。代…

1793年、フランス共和国。南仏の港湾都市トゥーロンが、王党派とイギリス・スペインの艦隊に占領されたため、共和国――革命政府はカルトー将軍に一軍を与え、トゥーロン攻略を命じる。し…

隋末唐初――暴君・隋の煬帝はたび重なる遠征、贅沢により、国政を乱れさせてしまう。結果、国内には戦乱が相次ぎ、唐公・李淵の子、李世民は隋に見切りをつける。しかし最後まで隋のために戦…

異世界へと導かれたのは、一人の男――久遠。 都会での仕事に疲れ、北海道で平和に暮らしていた彼は、突如として中華風異世界へ転移する。しかし、与えられた職業は「レベル１のネクロマン…

「方丈記」で知られる鴨長明は、歌合せの場で「瀬見の小川」という言葉を用いる。うつくしさのあまり、月が瀬を見に来る川、という意で、鴨川のことを言う。ところがそれは、鴨長明の家――下…

西暦751年、黒衣大食（アッバース朝）のホラーサーン総督、アブー・ムスリムは唐の安西節度使・高仙芝が西域──石国を荒らし回っていることを聞き、麾下のズィヤード・イブン・サーリフに…

慶長4年（1599年）――関ヶ原の戦いの、およそ一年前のことである。前田利家の息子・利長は徳川家康暗殺の嫌疑をかけられていた。冤罪だと憤る利長は、合戦に訴えると口走る。名将・高山…

【MFブックス異世界小説コンテスト（中編部門）】応募作品 異世界に転生し、10歳の少年として召喚された元経営コンサルタントの佐藤健一。水の都『リヴェリス』が魔物と自然災害に苦し…

幕末――元治元年、江戸。火消しの娘、お芳（よし）の家に、ある男が訪ねて来た。二人は火鉢であたたまっていたが、お芳は火鉢の炭から目を離さず、消す時も火消し壺に入れ、消えたことを確か…

清須会議により、織田信長亡きあとの体制がととのえられた。信長の後を継ぐのは、孫の三法師となり、それを事実上後見するのは――羽柴秀吉である。秀吉は、本能寺の変で明智光秀に討たれた信…

那須与一は屋島の戦いにて、扇の的を当てた。当てたが、彼は危惧する――「このようなことをやっている場合なのか」、と。摂津（大阪）・渡辺津から、わずか150騎で出撃して以来、昼夜兼行…

【登場人物一覧】 ●カリオ・ヴァニタス・スタティム（１６）…主人公の青年。魔人族に転生した。魔王を目指すことになる。『カレ－魔法』が使える。 ●ラッシー（１２）…カリオに仕える…

【カクヨムオンリー】【追放系ざまぁに食傷気味の方へ】 修学旅行の最中、異世界に召喚されてしまった少年少女達。元の世界へ戻るには、七人いる＜魔王＞を全て倒さなければならないようだ。…

嫁と姑という人間関係では最悪の天敵が、同時に戦国時代の庶民に意識が入れ替わった。 私は歴史大好きで、姑オババは８０年代のラップ大好き。 なぜか、あんなことや、こんなことがあって…

　ジャンルは現代ドラマとしましたが、ファンタジーとの境界が曖昧かもしれません。どちらにしても現実で戦争なんて無い方が良いですよね。

紫衣事件により、出羽上山へ流罪となった沢庵。その沢庵を護送するのは、親友・柳生宗矩の息子である十兵衛だった。 十兵衛と沢庵は互いの武芸の心得のあることを認め合い、囚人とその護送で…

妹がこんな夢を見たと言って、しつこい。数えて九回目だが、実はどれも同じ内容だ。日と月を手のひらでつかむ。姉のわたしに、何でこんな夢を見るのかと聞いて来る。そんなこと知るかと言いた…

神が創り出した、生者と死者、魔術師と非魔術師の入り交じる、混沌の世界。 舞台はフランス、パリ。 中世ヨーロッパの風情を残す美しいこの町は、世界と共に８年前、神々によって一度半…

　牛って頭の良い生き物だそうです。子供の漫画で教えてもらいました。私なりの頭の良い牛を書いてみました。頭が良さそうに書けましたかね？

　働くって大変ですよねぇ。 　特に飲食関係のお仕事は大変だと思います。好きなことをやってお金をもらっている人もいる様ですが、そんな人は一握りです。 　私も好きなことを仕事にで…

　この歳になると、お葬式に呼ばれることが、結婚式より多くなります。悲しいことの方が多くなる一方ですが、皆に送られるまで、希望を持っていられたらな。と思います。

「ひぐらしのなく頃に」に出てくるヒロイン――園崎魅音を推すようになった経緯について。 また、その過程で知った、二次創作という「やり方」で推す意味。

　専門用語の滅茶苦茶に多い、お話を書いて見ました。ちなみにバウとは、船の船首を指す用語です。皆さん、海は好きですか？　

何かと思いついたこととか、忘れないでいたいこととか、伝えたいこととか。一寸（ちょっと）と言いつつ、長かったりするかもしれない……そんなメモワール（手記）、あるいは素描です。 ご容…

　長いこと生きていると、悲しいお別れの場面に立ち会うことも多くなります。子供に教えて貰ったのマンガの一文で「死別以外はお別れではない。」という名文がありました。いつかまた出会える…

子供の頃は貰うばかりだったのですが、オジさんになってからはあげる専門です。折角のプレゼントですから、喜んでもらえた方が良いですよね。

私は運動音痴なので、スポーツで夢中になれるものはありませんでした。でも今、振り返ると、何かやっておけば良かったなぁと思うこともあるようです。

邦画の助監督のお話です。実際に同じようなことがありました。

近未来にあるかもしれないお話です。

　イケメン引越作業員の神倉悠樹は、マース引越センターのエース作業員である。VIPの引越作業中、ひょんなことから中世ドイツ風の異世界へと飛ばされてしまう。 　異世界でも引越作業員…

大和の杢市検校(もくいちけんぎょう)の子、茂吉は一休と邂逅し、一休から法名「珠光(しゅこう)」を授かる。そして出家した珠光は、修業先の寺で道賢という兄弟子と出会い、やがて父の死か…

【あらすじ】 千宗易（後の利休）は、山崎の戦いに臨む羽柴秀吉から、二畳の茶室を作るよう命じられる。この時代、茶室は三畳半ぐらいが常識だった。それよりも狭い茶室を作れと言われ、宗易…

【長編】【カクヨムオンリー】 〈あらすじ〉 　異世界の神々、彼らの間で囁かれている噂があった。 　――決して、日本人の社畜を異世界に連れてきてはいけない。 　ブラック企業で働…

　私の名前は沙薇《さら》。８歳までの記憶がない。そのため情緒が不安定な自分を持て余していたんだ。そこに、なぜかね、超美しい男が異世界から迎えにきた。 　今までも、そんな夢みてい…

上野公園には、まるでお化けのように大きい灯籠（とうろう）がある。高さ6.06ｍ、笠石の周囲3.36ｍ。この灯籠を寄進した者を佐久間勝之という。勝之はかつては蒲生氏郷の配下で、伊達…

幕末、そして戊辰戦争──東北・北越の諸藩は、維新という荒波に抗うべく、奥羽越列藩同盟を結成。 その同盟の中に、八戸藩という小藩があった。藩主の名は南部信順（なんぶのぶゆき）。薩摩…

織田信忠は、本能寺の変の前夜、父・信長を訪れていた。そして信長から、織田家の――信忠の今後と、明智光秀の今後についての考えを聞く。それを知った光秀は……。

想いが零れ落ちることがある。 闇に紛れて袖を濡らす、夜露のような。 日が上るにつれ消えてゆく、朝露のような。 不意に現れ、消えてゆく、露のような想い。 何せ思い付きなの…

慶応3年11月15日。中岡慎太郎は近江屋にいた坂本竜馬を訪ね、そこで刺客に襲われた。世にいう近江屋事件である。竜馬は死んでしまったが、慎太郎は2日間、生き延びることができた。それ…

天和（てんな）三年。江戸。「はせを」という五分刈りの中年の男がいた。彼は、青物を売る娘「なな」の訪問を受ける。「なな」は天和の大火で見かけた、庄之介という侍が気になっていた。庄之…

織田有楽、あるいは織田有楽斎として知られる人物は、織田信長の弟として生まれた。信行という兄の死を知り、信忠という甥と死に別れ、そして淀君という姪の最期を……晩年に京にしつらえた茶…

明治二十二年、ひとりの少年が東京美術学校に入学するために上京する。 「私は総領だから、お前が代わりに画家になってくれたら嬉しいんだが」 兄、為吉(ためきち)の思いを胸に、彼は…

カクヨムコン６中間突破作品 　聖カタリナータ初等部の敷地内にはカトリック修道院が併設されている。冬の嵐ののちに聖堂裏で他殺体が発見された。 　被害者は同校を卒業して大学准教授…