作者様の代表作「EWIG(エーヴィッヒ)――帝国騎士と病床の白髪の友が織りなす、戦乱を生き抜く長編戦記」の後日を描いた作品。
EWIG本編でスィークリト帝国を離れ、旅に出ることになったカリュースとリーディス。
二人がたどり着いた島は、人が売買される島だった。
離れ離れになった二人は、島内で繰り広げられる権力闘争に巻き込まれていく。
果たして二人の運命やいかに。
作者様が高校生時代に書いたという「EWIG」本編の後日譚として、大人になった作者様が新たに描く、物語。
これもまた、騎士カリュースと軍師リーディスの物語として歴史に刻まれていくのだろう。その歴史の一端をぜひ皆さんもご覧ください。
僭越ながら、私はこの作品から読んでおります。
読み進めつつ感想コメ欄も眺めていますと、どうやらこの作品、といいますか、作者さんの作品はいずれも世界観が共通な、続きものであるそうで。
ですが、どういう世界観なのかはスッと入って来ますし、前作までを読んでいる前提とするような話も出て来ないので、この作品から読み始めても何も問題はありません。
とりあえず、主人公達のカリュースとリーディスの二人が、掛け替えのない親友であると分かっていればOKそう。
一方、どうやら前作までを知っていればニヤリとする要素も散りばめられているようですので、既存読者にも、新規の人にも優しい設計の作品です。
※第三章までの感想です。
国を追放された騎士カリュースとその親友リーディスが、たどり着いた島で離ればなれになるも、互いを取り戻すためにそれぞれの持つ力で戦っていくお話です。
それまでは国という後ろ盾があった状態で、正義や大義のために兵を率い戦ってきたカリュースにとって、その島は真逆。金がすべて、人間ですら値段が付き人身売買が日常的に行われる、彼にとっては全く未知の世界ともいえる島でした。
そこで親友のリーディスが攫われ、なんとか救出しようと奮闘していくのですが、これが一筋縄では行かない。その島では当たり前に築かれきた力関係や暗黙の掟の前には、騎士であったカリュースの経験は役に立たず、リーディスを探すことすらできません。
そんな中、仲間を得て、新たな経験を積み……剣の強さだけでない生き抜く力を得て、さらなる成長を勝ち得ていくのだろうと予感させる展開で進んでいきます。
そこに登場するキャラクター達はすべてが魅力的。
彼らが荒んだ環境で必死に生きて戦っていく姿に、毎話ハラハラドキドキさせられます。
読み始めれば、「続きを早う!」と思ってしまう事、請け合いです。
追放者や罪人が送り込まれるバラフ島の、荒んだ空気感がとても印象的でした!
治安の悪い街や怪しげな仕事、黒賭場など、カリュースたちと一緒に少しずつ島の裏側を知っていく感覚が面白いです。
特に、穏やかで美しいリーディスと、彼を大切にするカリュースの関係も良く、乱闘で見せた元上級騎士としての強さは格好良かったです!
新たに登場したダンヒルも頼もしそうで、今後どんな関係になるのか気になります。そして、ついにリーディスが何者かに連れ去られる急展開。カリュースが彼をどう救い出すのか、島の裏社会とどう関わっていくのか楽しみです!
バラフ島へ送られた追放者たちが、罪人と同じ船に揺られながら辿り着く先は、荒廃と暴力が支配する無法地帯――そんな “出口のない島” で始まる戦記ドラマです🔥
白髪の美青年リーディスと、勇気ある青年カリュースを中心に、追放者たちの不安と希望が交錯する描写が丁寧で、読者は自然と彼らの側に立ってしまいます🌙
島に着いた瞬間から、住民の荒れた空気、喧嘩の絶えない街、白亜の屋敷の異様な威圧感など、世界観の “圧” が一気に迫ってくるのが本作の魅力です⚡
さらに、罪人として連れてこられた少女フィーメルの行方や、街外れの巨大施設の正体など、物語の裏側に潜む不穏な気配が読者の想像を刺激します👁️
頽廃した夜の食堂での乱闘が爆発し、主人公たちも巻き込まれる事態に。島の危険度が一気に跳ね上がり、ここからどう生き抜くのか緊張感が高まります💢
閉ざされた島で、奪われた尊厳を取り戻すために立ち向かう者たち――その姿は胸を熱くさせ、続きが気になって仕方なくなる作品です💥