概要
兄は太子妃候補、妹は男装書生!? 太子の初恋は、誰も読まない裏面から。
「裾を踏まないでくださいね」
「お前こそ、俺の名で首席を取るな。目立つ」
官吏を夢見る妹・子衿《シキン》は、兄の名で男装して学堂へ。兄・子墨《シボク》は妹を選妃から逃がすため、簪を挿して太子妃候補の列へ。
そんな双子が密かに発行する小冊子『飛燕報《ヒエンホウ》』は、玉京で飛ぶように売れていた。
表には、兄の集めた宮廷の噂。
裏には、妹が拾った民の訴え。
人々は表の噂を奪い合い、裏表紙だけを外して胡麻菓子を包んだ。内側が白く、包み紙にちょうどよかったからだ。
ただ一人、病弱と噂される太子・言清《ゲンセイ》だけは、毎号まず冊子を裏返した。
彼は「白鶴《ハッカク》」の名で反論を寄せ、紙上で言葉を交わすうち、本名も顔も知らない論敵「青灯」に恋をしていた。
青灯《セイトウ》を捜して学堂へ来た彼が
「お前こそ、俺の名で首席を取るな。目立つ」
官吏を夢見る妹・子衿《シキン》は、兄の名で男装して学堂へ。兄・子墨《シボク》は妹を選妃から逃がすため、簪を挿して太子妃候補の列へ。
そんな双子が密かに発行する小冊子『飛燕報《ヒエンホウ》』は、玉京で飛ぶように売れていた。
表には、兄の集めた宮廷の噂。
裏には、妹が拾った民の訴え。
人々は表の噂を奪い合い、裏表紙だけを外して胡麻菓子を包んだ。内側が白く、包み紙にちょうどよかったからだ。
ただ一人、病弱と噂される太子・言清《ゲンセイ》だけは、毎号まず冊子を裏返した。
彼は「白鶴《ハッカク》」の名で反論を寄せ、紙上で言葉を交わすうち、本名も顔も知らない論敵「青灯」に恋をしていた。
青灯《セイトウ》を捜して学堂へ来た彼が