「『卵』 お題フェス11」を含む小説

家族に出ていかれた宇宙船の中で、私は一人過ごしている。 クリスマスイヴには割ってはいけないと言われていた卵を、割ってみた。

『異常論文』が好きといった、かなり絞った読者しか想定していません。大真面目にふざけた論文体裁の哲学SF／思弁SFです。 　カクヨムコン11短編部門、お題フェス2週目「卵」 …

卵というテーマでこれを投稿するのはトリさんに対してのとてつもない冒涜。 クロノヒョウさんの企画にも参加させていただきました。ありがとうございます！ 因みに作品に出てくる鳥は誰でし…

お題フェスの卵がお題の作品です。 学年一位の自称天才、成松理久（なりまつりく）。 彼には好きな人がいた。 超絶美少女で学年のアイドルの雛形玲子だ。 彼女とデートしたいなあと思…

入社試験で意味の分からない問題を出されてしまった。 それは「この十個の卵を一円でも高く売ってください」というもの。 どうやって？ 色々と思考が迷走した挙句、とある方法に行きついた…

MY SOUL SONG／FIGHT SONG TO YOU

春の庭で、蝶たちと静かな交渉をする。 父の思い出と音楽に導かれながら、僕が選んだ小さな結末とは。

卵が割れるのを見るのは悲しい。 私は反射的に、もうこの人と同じ家にいたくないと決意し、闇の中へ飛び出した。 外の幹線道路を渡り、どこまでも暗い道を走った。 割れた卵は、もう元…

公式のお題フェスに参加したかったのと、あと甲州弁っぽいのが書けないかなと思いながら書きました。お題は「卵」です。よろしくお願いします。

ある朝目覚めると、なぜか自分の顔が“卵”に見える。 家族も周囲も気づかない違和感の中、平凡な1日を必死にやり過ごす。 それは夢か、それともーー。

卵を割るとき、卵の中身もこちらを観測しているのである。

怪鳥に襲われた旅の途中、幼い少女・白雅と武人の赤鴉は、巣に残されたひとつの卵を見つける。 それは、まだ温かかった。 生きているのか、死んでいるのか──誰にもわからないまま。 …

【お題フェス11参加作品】 異世界に転生して冒険して。 出会った彼女は人魚で。 そんな小噺です。 600文字ちょいですのでお気軽にどうぞ。

毎日新鮮な卵を売っている卵売り、ある夫婦がそんな彼の秘密に迫る。

カクヨムコンテスト１１【短編】、お題フェス第一回「卵」。

不妊治療三年目の美咲は、SNSに溢れる友人たちの幸せな出産報告に心を蝕まれていた。義母からのプレッシャー、職場でのストレス、そして何より「母親になれない自分」への絶望。 そんな…

2030年、政府が導入した「タレント・エッグ法」。首元に埋め込まれたバイオチップから生成される「卵」に、あなたの全てが記録される。IQ、寿命、カリスマ性、社会的影響力——卵が黄金…

朝アラームが鳴る前にベッドで眼を覚ますと、昆虫人間になっていた。細く、長く、黒い鋭いかぎ爪状のなった両手の指がわしわしと動く。ぼんやりとした頭でベッドから立ち上がりビール缶を踏み…

深海魚の肝臓、密輸された霊長類の脳。この世のあらゆる珍味を貪り尽くしてきた美食家の男にとって、もはや食事とは虚しい作業でしかなかった。舌の上には常に砂漠が広がり、どんな美食も砂を…

詐欺師・鷺沢の信条は『卵を一つの籠に入れるな』。サクラの郭公が紹介した口座に金を分散させる。完璧——のはずだった。