概要
忘れたくない“いま”を、カセットに録ろう。
放課後の星見ヶ丘学園。
校舎の片隅で、古いカセットレコーダーが“声”を録り続けている──。
内気なピアノ少女、走り続ける幼なじみ、孤独を隠すリーダー、夜の図書室で詩を書く先輩…。
言葉にならない感情は、テープの回転音の上で初めてかたちを得た。
誰かの失意のすすり泣きが、別の誰かの背中をそっと押し、
小さな囁きが、新しい歌となって未来を照らす。
“いま”を閉じ込めたカセットは、巡り、響き、共鳴し合いながら、
やがて卒業というステージへと導く──
七章三十六話、涙と旋律で綴る青春群像ミュージカル短編集。
校舎の片隅で、古いカセットレコーダーが“声”を録り続けている──。
内気なピアノ少女、走り続ける幼なじみ、孤独を隠すリーダー、夜の図書室で詩を書く先輩…。
言葉にならない感情は、テープの回転音の上で初めてかたちを得た。
誰かの失意のすすり泣きが、別の誰かの背中をそっと押し、
小さな囁きが、新しい歌となって未来を照らす。
“いま”を閉じ込めたカセットは、巡り、響き、共鳴し合いながら、
やがて卒業というステージへと導く──
七章三十六話、涙と旋律で綴る青春群像ミュージカル短編集。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自分の声は本当の自分を教えてくれる
カセットテープに録音するということを中心にして繰り広げられる、あたたかくやさしい青春の物語。
録音するのは一人一人が違う、弱さであったり、励ましであったり。
自分の声を通して知るのは本当の自分。
録音した声は自分が普段耳にする自分の声とは違って聞こえるはずです。
え、自分ってこんな声だったんだと驚いた経験はあるでしょうか。
この作品では、自分の声と向き合うと共に、一歩ずつゆっくりと自分が本当にしたいと思うことに突き進むのですが、青い春の風を一身に受けられる特異で素敵な時間だからこそ、いっぱいの哀愁と恥ずかしさに立ち向かうことができる。そんな彼女たちの強さをひしひしと感じました。
また…続きを読む