最新話まで読了したので書きます。
他のレビューにあるようにこの作品は設定が兎角秀逸です。今までなかったMBTIと異世界にファンタジーを組み合わせるというのは、どうやって思いついたのかと聞きたくなってしまいます。
最強の称号を持つ16人。MBTIの要素は性格にも反映され、魅力的なキャラとして成立しています。能力、言動、行動にもこの要素は生かされており、ピンチの只中でも最良の手を弾きだしてくれる期待を持たせてくれます。
人々の希望であり続ける。国を守るために全力を尽くす。
しかし、輝きが続ければ当然のように影がある……。
神々に蹂躙され、敗北した16人に明日はあるのか⁉最強は⁉
リベンジはここから始まる!!
MBTIをファンタジーに持ち込むなんて……正直、最初は「そんなアリか?」と半信半疑でした。でも読んでみたら納得。性格=能力という設定がキャラの言動すべてに自然な説得力を持たせていて、ただのギミックに終わらない“骨太な物語”になっていました。
個性豊かな十六等星たちは、誰か一人に肩入れしたくなるほど魅力的。特にアレンの厳しさに込められた覚悟や、ローザの明るさに救われる場面など、性格が「強さ」と「人間らしさ」の両面で描かれているのが印象的でした。
敗北から始まる英雄たちの群像劇。テンプレ展開じゃ物足りない人に、ぜひ読んでほしいです。続きを楽しみにしています!
「能力が性格で決まる」という設定に吸い込まれ、最新話まで読ませていただきました!
名前の次に「性格タイプも教えて!」と訊ねるのは、この世界に住む人ならではの感覚で面白いですね。
私は特に、エンターテイナーのローザ先生が気になります! 明るいお姉さん大好きです。
指揮官のアレンさんも、「後の世代を考え、あえて厳しくする」という、実直で正義感あふれる思想に惚れました。
そして後半では、まさかのダークホース…敵でありながら、和装女子メシアの狂気めいた魅力に惹かれました。
今後、「彼らが十六等星として、どうやって今の強さを磨き上げたか」なども語られていくのでしょうか? そして徐々に明らかになっていく、十六等星を凌ぐほどの存在とは…?
続きが楽しみです!
ただ、プロローグについて。
十六等星の特異性や臨場感は伝わってくるのですが、「なぜこの人たちが敗北したのか」、「敵はどんな存在なのか」、を意識させる伏線や軽い演出があると、より次の展開に期待が生まれるかもしれません。
次のギルド見学が面白い&十六等星の仲間たちそれぞれの思想を丁寧に伝えているだけに、冒頭が少しもったいなく感じました。
とはいえ、唯一無二の異世界設定。ヒーローヒロインそれぞれの想いも描かれていて、とても面白いです! これからも応援しています。