十人十花　～異世界で植物の力を借りて、人も魔獣も魔族も癒していたら、聖女と呼ばれるようになりました～

天命（本当は前世の記憶）を受け、アロマテラピーで人々を癒すシュゼットは、ある日、睡眠障害に悩まされる青年・エリクと出会う――。

※あらすじの先に、アロマとハーブに関する注意事項があります。気をつけなければいけない点がいくつもあるので読んでいただきたいです。

【あらすじ】
※第24回角川ビーンズ小説大賞に向けたあらすじになるため、本編全編のネタバレを含みます。ご注意ください。

ブランデーを作る水蒸気蒸留装置を見た時、シュゼットは前世の記憶の一部を思い出す。
フランス人として生まれ、アロマやハーブなどを用いた自然療法士として人々を癒していた記憶だ。
しかしそれを思い出した時、彼女は五歳だった。そのためこれは前世の記憶ではなく、神のお告げ・天命だと勘違いをする。
十七歳になってもシュゼットは…続きを読む